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爺放談


 ■ 2008/12/29 (月) 少し休憩25


最近良く目に付く「ジェネリック医薬品」

ま〜、昔で言う「ゾロゾロ」と言われた医薬品のことですが、これはどの様な医薬品の事かと言うと、単純に特許の切れた医薬品を開発能力の無い製薬メーカーがコピーし違う名称を付けた医薬品のことです。

昔はまだ、国民健康保険が正常に機能していた時代ではどこの病院もこのジェネリックを使ってぼろ儲けをしていたのですが「薬価差益」最近では国もこの状況を放置することが出来ず、病院側の申請が誤魔化す事が出来ないようにし、利用者の方にもその存在をアナウンスし、ジェネリックを多用することで国の医療費の削減に一役買っているようです。

「薬価差益」・・・開発薬を使うと偽って実際はジェネリックを処方し、国には開発薬を使ったとして申請しその差額を受け取ること・・・・・

製薬メーカーは大きく分けて2種類あり、開発メーカー「武田製薬、三共、大塚製薬など」と非開発メーカーと別れます。

特に日本では非開発メーカーが非常に多く、その理由には開発費が日本では世界に比べ極端にコストがかかる事が大きな原因の一つです。

それともう一つは新薬としての認可を取る事が日本では非常に困難を極めることです。

効果を知る為の臨床試験、それを受け入れてくれる病院の姿勢、先生の許可、厚生省の壁などが主な要因になります。

ですので必然的にこの日本では新薬を開発する事は開発するに要する費用とコネが物を言うことになりますから大手に限られてくるのです。

あまり知られていないことですが世界で流通している医薬品の全てで日本製の医薬品が占める割合は3%も満たないと言います。

その意味では日本は医薬品の世界では後進国なのです。

更に付け加えると、医療技術、医療用機器などの世界でも他の分野に比べれば相当世界に後れを取っているのもあまり知られていません。

その全ての原因は日本の臨床試験に大きく関わります。

日本の厚生省は世界に比べ、その安全性の尺度が異常に高いのです。

そのことについては一長一短がありますが、少なくとも厚生省が定めるその安全性をクリアーするには結果的には世界に後れを取らざるを得ないのです。

しかしながら、その厚生省のおかげで薬害の面では日本は世界に比べ非常に少ない結果も出しているのですから一概にどちらが良いかは分かりませんが・・・・

メーカー側からすればもう少しハードルを下げてほしいとは思っていることでしょうが。

そんな中、現在は国の姿勢でも有るようにジェネリックの台頭により、昔ほど新薬を開発するメリットが更に無くなりつつある今、日本の大手開発メーカーは岐路に立たされています。

現在も新薬開発に要するコストや手間は何も変わっていないにもかかわらず、新薬としてメリットが有るのは特許内だけで「特許期間はその新薬によってそれぞれが異なる、一般的には20年とされているが実際は10年〜15年」費用対効果で考えれば赤字になる可能性も多大なのです。

大手開発メーカーの一部には海外の製薬メーカーの新薬を代理販売するところも増えてきているのです。

そうすれば、非開発メーカーのように莫大な日本での開発費もかけずに新薬を手にすることが容易です。

これはいかがなものでしょうか?

先進国でありながら医療界では開発能力が無い国になりそうです。

たしかに厚生省の責任が大きい部分も有りますが、それは先にも述べさして頂いたように一長一短はあります。

その原因の大半は日本は医療費が掛かり過ぎている事です。

現在、日本の医療費はそのほとんどは国民健康保険税で賄われています。

しかし毎年、約2兆円の赤字を計上しているようです。

そのほとんどは高齢者によるものと言います。

日本の個人の預貯金は1500兆円有ると言われ、しかしそのほとんどはやはり高齢者が保有しているとも言います。

高齢者を大事にすることは間違いでは有りませんが、しかし、その高齢者を支えていく若い世代が困窮しては元も子もありません。

私の友人の医療関係で従事している奴がこう言っていました。

「このままだと健康保険制度は崩壊し、アメリカのようになる!」と・・・・・

もしそうなれば、それこそ低所得者は病院へ行けなくなり、高齢者や障害者は保護するどころではなくなり、現在よりももっと悲惨な結果が待っていることでしょう。

全てを丸く治めることは不可能で、現実的にはやはり誰かがしわ寄せを食うことはこの先を考えればもうどうしようもない所まで来ております。

日本の前途も、医療界の前途も、これからの若い世代が担って行かなければいけません。


その為にも現在の高齢者に当たる人達は自分の事を語る前に、もっと深く思慮を求め、若い世代により良いバトンを投げる姿勢を見せてもらいたいものです。












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ホームレス まりあさん チョッピリどころか大分早い正月休みでしたね、いや〜お殿様は医療関係に従事されている方なのですか?もしそうなら釈迦に説法ですね!^^私の仕事はそんな大したものではありません!まりあさん!私のほうこそ本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 (08/12/30 05:47)
まりあ チョッピリ早いお正月休みが終わりました♪今年も?!ヨロシクねw ウチでは明日から慌しい毎日に戻ります(・ω・´)/ 日記を拝見して、ホームレスさんってMR(Medical Representative)のお仕事経験者なのかなぁ?と一瞬思っちゃいました☆ 当家によくMRの方がゴマスリにいらっしゃいます(^_^;) 日本で言う、健康保険に加入されておられない方が通院するN.Y.の病院を思い出しました。日本でも国保を支払うことができなくて、不況のせいか専用の病院に通う方が増えたような気がします。私はほとんど役に立ちませんが…(・ω・`) 明日は短時間、殿のお手伝いにその病院へボランティアで行こうと思ってま〜す(*^_^*) (08/12/29 21:18)


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