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無色の妄想日記

タイトルを変更しました。

現在、福島県郡山市に仮寓させていただいている。
ありがたいことです。

旅をしている時の状況が時に思い出される。泊まる当てもなく、地図を片手にひたすら歩いた。雨の中、強風の中、雪降る中、そして、暴風雪の中。ひたすら歩いた。歩いている時には不思議に恐怖感や切迫感は無かった。何とかなるという気持ちですね。

今、雨、露、雪、風を凌げる部屋を提供していただいている。このことがどれほど嬉しい事か。実感している。

残された時間がいくらほどあるかは判らないが、残された時間を、自身の身魂を磨くために使おうと思う。スピリチュウアルを学んできているのだから、自身が信じる道を進む。    ただ・・・それだけ。

 ■ 2012/08/22 (水) 8月22日


明日から福島入りする為に、昨日からホテルに入り休養をとっている。先月の27日から動き回っているが、岩手を歩き回ってきた疲れは一気に来ているようだ!
私自身、長い引きこもり生活(8年弱)を続けていて、体力的にはかなり低下しているという自覚があった。しかし、実際のところ、暑い中歩き回っていると、気が張っているのもあるが、意外と持つものであると思う。しかし、張り詰めたいとは無理をするとプツンッと切れるものです。切る事が無い為にも、休養をしっかりと取り、気持ち的にも体力的にも余裕を持って進みたい。

第一の人生   奴隷 社畜 養分
インターバル  引き篭もり(ここで、今までとは異なる社会への視点を獲得)
第二の人生   巣穴から飛び出し、後戻りできない状況に入り、日本行脚の旅に出る。


8月10金曜日は・・・。
盛岡から宮古へ(電車)。
宮古駅から釜石方面(国道45号)に向けて歩き出す。ひたすら歩く。途中で小雨がぱらついてきた。以前の事もあるから野宿場所を探す。商業高校前の地下道を見つけ、近くのコンビニで食料、アルコールを調達。しかし、コンビニで時計を見ると4時30分。雨も上がった様だし、また歩く。暗くなり、道路の表示板に津軽石駅という名が・・・。今日はこの駅の野宿しようと曲がる。しばらく行くと、駅の手前でバスの待合所があった。プレハブ作りの待合所。今日はここで一泊させてもらう。

8月11日土曜日
早朝出発。
元気!あまり寝られなくとも気力は充実している。気が張っているからか・・・!?
45号線を歩いていると仮設住宅が見られた。しばらく休憩しながら仮設住宅を見ていた。そして、歩き始める。すると、建設業と思われる若者に車に乗せてもらった。若者の現場は釜石との事。私が歩いている理由を話すと、通勤途中にも拘らず、「山田地区」を回って、被害の説明をしてくれた。当時の様子、状況などを説明してくれた。ありがたいことです。
多くの人が亡くなり、そして・・・多くの人の幽霊が見られるとの事。
311では地震の揺れと津波がクローズアップされているが、その他にも火災が大きな被害を広げているようだ。葬式途中での地震でろうそくが倒れ火災をおこした葬儀屋。そして延焼。火災はプロパンガスや車火災も原因になっている。
若者に釜石まで乗せてもらって、釜石からまた歩き出す。釜石市の高台から破壊された防波堤が見える。津波の威力を思い知らされる
唐丹駅で野宿。無人駅であり、現在路線は閉鎖されている。

8月12日
歩く・・・歩く・・・。
荷物を押したり引いたりしながらの旅。
ドライバーには非常に目障りな存在でしょうね。特に、復興作業のトラックが頻繁に行き来している。

45号線の「道の駅 さんりく」で野宿。
つくばの大学生とどこかの院生と一緒になった。
やめとけば良いのに、能書きをたれてしまった。彼らも、まさかサイクリングの途中の野宿で、どのかのおかしなおっさんに地球人類の存在論、陰謀論、神の数学など等のわけの訳の解らない能書きを聞く事になるとは思っても見なかったでしょね。御気の毒な事です。

しかしね〜・・・!?
「妄想」という言葉を非常にお気軽に使う人が多い。「妄想」という事を断定する根拠は持っていないはずですが、お気軽に「妄想だ!」と、断定し否定している。特に、高い学歴の人に多いね。そして、世間知らず!私も世間知らずだが、院生になるほどの高学歴の人は、より狭い世間観と高いプライドをお持ちのようだ。

8月13日
若者と別れ、「さんりく」を出発。
歩き、歩き、道を歩む。大船渡に行く山道。名前も「大峠」。これもまたきつい!
「大峠」を超えて、長々と続く坂道を下る。岩手の道を経験していないと、途中で挫折するようなアップダウンの道。坂道を降りたところでギブアップ。バス停で休んでいると、地元のおじさんに声を掛けられた。なかなか厳しい意見を拝聴した。
しかし、親切なおじさんである。
バスで大船渡の中央バスターミナルへ。そこから一関行きの特急バスに乗り込む。一関に着いたが、ホテルは満室。一関の駅に前で野宿。あいにく雨が降っている。ところが、夜中若者たちが集い、がやがやと騒いでいる。若い女性の声が「カラオケ行こう!」と促している。なんともはや・・・汗。若いという事はある面すごいバイタリテイーを持っているものです。私も若いときはそうだった。だからこそ、若い人たちを咎める事は出来ない。

野宿4日目。この頃になると、野宿の仕方も解って来た。ホームレス研修は順調に進んでいる。身につしている虚飾をひとつひとつ剥ぎ取っているようだ。

8月14日
宮城県大崎市のホテルにチェックイン。
疲れているから3日の予約をした。洗濯、機材の整備、休息です。

疲れた・・・。

8月15日
壊れた台車の代わりを買った。
ホテルに帰り、ビールを飲みながら高校高野球を見る。ごくごくありふれたおっさんの日常。

8月16日
大崎市を散策。
小学校が仮設校舎になっている。内陸だが、大きな地震のゆれの影響だろう。
川には大きな鯉が泳いでいる。30cm以上ある鯉が泳いでいる。それも幾匹も!

8月17日
大崎市を出発。
これから石巻市に電車で行き、そこからまた歩く。石巻市から南下し福島へ。石巻から松島に向かう途中東京から歩いてきた人と出会う。17日間歩きっぱなしの旅。多くは無いと思うが、老人から若者まで、歩きで、サイクリングでと移動している方が多い。

其々が、其々の思いを胸に行動を起こしている。

空の模様が少し変。
避難がてら、仙石線矢本駅に避難。そして野宿。
翌朝、トンデモな状況になるが、あほらしくてメモする気は無い。きちがいか・・・!?

あの人たちの住む世界と我々の住む世界。
世界は乖離しているから接触はないと思ったが、接触してしまった。この動きが何を意味しているのだろうか・・・!?
彼らは何をしたいのか・・・!?
私は何をしたいのか・・・・!?

この世界の流れがどのように変化をしているのだろうか・・・!?
ますます謎に包まれてきている!


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