2012 〜無職〜

2013年は自分の人生史上最悪な年だった。初めて彼女ができたが付き合ってからは性格も合わず一度も楽しいと思わず、何もせず別れた。その後、2回正社員になったがどちらも2，3ヶ月しか持たなかった。二度目に入った所での3ヶ月で俺の人生は大きく狂い、今は再起不能な状態になってしまっている。そこは賞与あり、昇給あり、土日祝休み、残業なし、共済加入と待遇の良さは公務員並みだった。元々、求人の出ていた部署で入社できたら職場環境も最高だった。しかし自分が面接で経理経験をアピールしたばかりに経理で採用されてしまった。そこからはもう地獄。人として自分の積んできたもの、長所だと思っていたところを全否定され、毎日の耐え難いストレスで髪の毛は目に見えて薄くなっていった。
通常の事務として採用された同期は優しい上司たちに囲まれて何ひとつのストレスもなくニコニコと楽しそうに仕事している。「もし面接で余計なことを言わなければ」そう思わずにはいられない不遇。何度自分を呪ったことか。


現在、無職。去年は後悔することが多すぎた。俺の人生でもうどうやったってあんな公務員みたいなところに入れる訳ない。もう就活する気にもなれない。髪も薄くなったし。おまけに今住んでいる家も取り壊すらしく一人暮らしを宣告された。もし事務で入っていたら今頃どんなに幸せだったか、きっと世の中全てが明るく見えていただろう……この考えを捨てない限り再起できないのは分かっているが、何しろ失うものが多すぎた。もう本当に立ち直れないかもしれない。俺に務まる仕事なんてないように思えてきた。