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■ 2005/05/01 (日) 場の空気 |
なんだか自分の日記を見ると、口調が偉そうなのでちょっと書き方を変えます。
自分は派遣先の会社に通っているんですね。 社内では「明るくてちょっとバカな人」みたいな感じで通っています。 本音は以下の日記のように、けっこう陰々滅々とした性格なのですが……。 子供の頃から、どうすれば他人が嫌な顔をしないか、もっといえばどうすればみんなが笑ってくれるか、などを毎日ビクビクしながら考えていたおかげか、かなり敏感に場の空気を読める性格になりました。 だから逆に場の空気を読めない人が嫌いでなりません。 が、どこの会社もそうだと思うのですが、場の空気を読めない人はいるものでして。 しかしその手の人も同様に「バカなことを言うひょうきんな人」的扱いなんですね。 私の職場にいる人もやはりそういう扱いでして、本人は完全に「自分は面白い人なんだ」と思いこんでいるんですね。 その人を交えてみんなで会話をしていて、私が話の盛り上げでちょっとバカなことを言って笑いをとると、彼もアタフタしながらそのネタに食いついてきます。 後から食いついてきても正直寒いだけで、周囲の人たちは半ば苦笑いで彼を笑うのですが、彼はなにしろ場の空気が読めない人なので、それも「自分がウケた」と思い、ますますつけあがるんですね。 「俺と○○(私の名前)さんがそろうと、ホントマズよな、みんなが笑い死ぬ」 とか言いつつ、肩を抱かれてガハハと笑われた時は、まさに虫酸が走るという心境。 そんな彼絡みの話で、つい先日社内のAさん(女性)に相談を受けたんですね。 「彼に彼女にならないかと言われた」というコトで。 話を聞くと、最初の頃は社内で会話する程度だったのが、そのうち昼ご飯もやたらついてくるようになり、気がつくと自分と二人きりで昼ご飯を食べる毎日になっていて、ある日「家の荷物を片づける入れ物が欲しいから、休日買い物につきあって欲しい」という名目で買い物につき合わされ、それが何度か続いた、と。 で、彼女のほうも幾度となく断り、最終的には「そういう気はありませんので」と言ったのですが、そういうコトに対しては何の返答もなく、また1日、2日後に「今日、仕事終わったら晩飯食いに行こうぜ」とメールが来るんだとか。 私は彼女に以下のように言いまして。 ・彼のような系列の人間は、場の空気が読めず、他人の気持ちも読めない。 ・だから、嫌だと思ったことははっきり「嫌だ」と伝えないと本気で分かっていない。 ・こちら側としてはあくまで「同僚としての付き合い」のつもりでも、向こうはそんなつもりは毛頭なく、彼の要望につき合うたび、一歩近づいた一歩近づいたと思っている。 ・まだ単なる友達づきあいとしての域っぽいし、今はっきり言うべき。 という感じです。 彼女も彼を恋人にするのは、もちろん本意でなく、むしろ嫌っているぐらいだったので、酷いかも知れないがそれをはっきり伝えるべきと言ったんですね。 それから数日後、彼女か連絡があり「彼に伝えた」と。 ひとりで行くと、きっと彼の押しの強さで話をうやむやにされそうだったので、やはり彼女と仲が良く、上の立場である男性を引き連れて言ったそうです。 やはり現場では彼も色々と難癖をつけてきたそうですが、結果的には「そういう気持ちは私にはないし、迷惑なのでもう誘わないで欲しい」と言ったとのことで。 さらにその上の立場の男性も、彼女のことを可能な限りフォローしていってやるそうで、とりあえずは一段落かな、と。 (その男性が彼女のコトをけっこう気にかけていたことも知っているし、彼女のほうもその上司の青年が好みだということも知っていたので結果的には万々歳なんですね) 数日後、問題の彼から「今日、飯つき合ってくれ」と私にメールが来まして。 ははんきっと先日のコトについてのグチだな、と思ってつき合ってみることに。 やはり予想通り、グチでした。 延々1時間半ほど彼のグチのオンパレード。 あの女がはっきりとモノを言わないから、俺はてっきりそういうことかと思っていたのに、後になって違うとか言い出した、とか。 で、私はご飯を食べながらそれを聞いていたのですが、最後、席を立つ時、自分の分のお金を席に置くと「とりあえずさ、今自分が出している声がどんだけ大声で、この居酒屋の中 に響きまくっていて、周囲の人がヒイてるかとかさ、分かんない? なんだか俺が怒られてるみたいじゃん(苦笑)。 テーブルドンドン叩いてさ。店員止めに来たよね? テーブルとか叩かないでって。そういう空気読めないようじゃヤバいんじゃないの?」と言いました。 それからも彼は、社内で相変わらず空気読めないヒンシュクものの会話をひとりでしておりますが、今回の件がすっかり職場に知られてしまっているせいもあり、みんなヒキまくっている状況。 彼のカラ元気な声だけが空しく響く日々です。 他人のフリ見て我がフリなおせ、だな、とつくづく思いました。 |
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