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底辺日記


 ■ 2005/05/21 (土) タイフェスタ


もう先週の話になってしまいますが、タイフェスタに行って来ました。
当日、私は昼過ぎに目が覚め、その後にここに書き込み(前回の日記ですね)、そしてでかける用意を簡単に済ませるとヘルメットを持ったのです。

すると、私の携帯にどこかで見覚えのある番号が。

はて誰だったろう、その携帯番号を不思議に思いながら出ると。
数ヶ月前に別れた元彼女でした。

彼女曰く「代々木公園でタイフェスタがあるから行かない?」と。
本当ならそこで断わるべきだったのかも知れません。
でも私は弱い人間でした。
彼女のその言葉に「いいよ、自分もちょうど行こうと思っていたから」と答えてしまったんですね。
待ち合わせ場所に到着して、しばらく居ると向こうから懐かしい顔が。
元彼女は「久し振りー」など言って手を振ってこちらに向かってきまして。
その瞬間、胸がギューっと何かに締めつけられるような感覚に襲われ、会うべきじゃなかったと感じました。
苦しい、ただとにかく苦しかったんです。

彼女は会っていなかったしばらくのことは何も聞かず、ただタイ料理を食べたり、途中から降り出してきた雨を「スゴいねぇ」なんて言っては感慨深げに空を眺めていたりするばかりでした。
私はただそれにウンウンと頷くのが精一杯で、口に入れた豚肉の味さえ分からない有り様でした。

雨が小降りになってきたので、ふたりで会場を後にし渋谷の喫茶店で一服すると、私はそのまま別れてスクーターの元に行こうと思ったんですね。

すると彼女は「新宿で買い物したい。ヘルメットも持ってきたからスクーターの後ろに乗せて欲しい」と。
確かに手にはヘルメットがずっと持たれており、私はさして気にもしていなかったので、そう言われるまで全然その存在に気づきませんでした。
そこでも断われなかった、どころか久し振りにタンデムでスクーターに乗れることに嬉しい気持ちさえ抱きつつ、私と彼女は新宿に向かいました。

そこで買い物を済ませると、すっかり暗くなった新宿の街中を私と彼女は歩いておりました。
お腹もすいてきたという話になり、酒も飲めるシックな感じのレストランに入りまして。

そこで初めて、彼女のほうからこのしばらくのことを話はじめました。

私と縁を切りたいと言ったものの、やはりそれはかなりツラかったという事。
できればせめて電話やメールでやりとりし、時々は一緒にご飯を食べたりするぐらいの仲でいたい、という事。
縁を切った要因のひとつには、やはり「新たに好きな人が出来た」という事もある事。
その相手は新卒で入社した会社の先輩(リーダー)である事。
その人は"女性"である事。

元々、彼女はレズの気があることは聞かされていましたし、私も以前から取材だなんだでそっち系の人たちと接触することもあったので、別段驚きはしませんでした。
それに恐らく、私以外に気になる人がいるのだろうな、というのも薄々感じてはいたのでそれも特に驚きはしませんでした。

彼女は「はぁ〜、この話し人にしたの初めてだよ〜。○○(私の名前)さんぐらいにしか言えないよこんな話」など言っておりました。

また彼女は私に「仕事はどう?」と聞いてきました。
私は現状と、数ヶ月後の予定などを話しました。
彼女はウンウンと頷くと「また良ければ一緒にご飯とか食べたい」と言いました。

その後、駅の改札口まで彼女を見送ると、私はひとりで考えていました。

私のレーゼンデートルはどこにあるのだろう。
彼女にとって私は「新たな恋を相談できる人」なのであり、きっとそこには「好きだった人だから、新しくできた好きな人の話なんてできない」という考えは無かったのだろう。
彼女がまた私と関りを持ちたい、と言ったのは決して「ヨリを戻したい」ということではなく、たまたまヒマだったから、行きたいイベントが私向きだったから、なのだろう。
だとすると私は彼女にとっての重要なレーゼンデートルを持った存在ではなく、あくまで都合の良い便利な男友達のひとりなのだろう。

そんなことを考えつつ、しかし私は彼女から送られてきたメールのアドレスと携帯番号をもう一度、登録しなおしました。

私は多分、一生こういう人生なのだろう。
ウスボンヤリとしたレーゼンデートルしか持ち合わせず、ずっと誰からも真剣に愛されることもなく一生を生きていくのだろう。
なのに自分は断わりきれなかった、縁をきっぱりと切ることができなかった、だからこれからも続く苦悩はすべて甘受するしかないのだ、と。

私は苦しんで生きていくことにしました。
彼女の都合の良い生き物として生き、彼女が恋人と楽しく語らい過ごしている姿を見せられ、それにも笑顔で「良かったね」と言ってあげる、そういう存在なのです。

つくづく自分は底辺なのだ、と思いました。


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内容

無職さん >皆さん本当に有り難うございます。正に"心に染みる"という思いです。辛いのはひとえに"好き"という思いが強すぎるからだ、と思うんですね。アニキさんのいうように少し自分のことも考えるようにしたら、少し気持ちに余裕が出来たような気がしました。freeさん、世の中さんありがとうございます。他の人にそう言ってもらえることがこんなに励みになるとは思いませんでした。本当にありがとうございます……。 (05/05/27 10:47)
アニキ 苦しみが続くと、頭イカレちゃうから、、彼女とは接点をなくしたほうがいいよ。 自分をまず幸せにしてから、彼女と向き合わないと余裕もないし。。 (05/05/23 04:52)
free レーゼンデートル、存在理由ですか。難しいなぁ、そして切ない。切ないけど、笑顔で「良かったね」と言ってあげれる無職さんさん(?)はとてもカッコイイと思います!! (05/05/22 09:47)
世の中、 30年以上女と付き合ったこと無い童貞もたくさんいます、女にずっと相手にされないロリコンのキモヲタもいっぱいいます。あなたは、勝ち組です。女から来る人は、仕事もやがて来ます。 (05/05/21 15:57)


 ■ 2005/05/15 (日) タイフェスティバル


に行ってみようと思います。
一人で、ですが、天気も良いしタイ料理好きだし人が大勢いて楽しそうなので。


名前

内容



 ■ 2005/05/06 (金) 焦燥


昨日の夜中、ある予想外のきっかけである人物に会いました。
別に大した話をしたワケでもなく、行った時間が時間だったせいもあり(夜中の3時半)、そのまま二人して朝までグッスリ寝たので、どこに行くというなこともありませんでした。

が、何がどう作用したのか分かりませんが、なんともいえない焦燥感に襲われてきました。
といっても、これは良いことじゃあないかと思えております。

現状、こんな生活の自分……でもやりたいことがあったんじゃあないのか。
じゃあそのやりたいことに向かって、日々努力しているか。
時に休むのもいい、でも「面倒くさい」という理由で休みだすと、そのうちそれが普通になってきて、そして気づけば何もしていない……。
今までそれを繰り返してきたじゃあないか。
大丈夫、文章も書けるし友達もいる。
今はまだ寂しくて辛い日々だけど、大丈夫、今は、そのやりたいことへの努力をコツコツと淡々とでいいから進めて行こう。
どうしても難しいなら一日1ページでもいい、原稿を書こう。
1ページでもいい、ネットに関する本に目を通そう。
一年あれば、その繰り返しが365回もあるじゃあないか。
一日1ページずつ原稿を書いても365枚だ。十分じゃあないか。
頑張ろう、彼女もきっと頑張っている。
新卒で何も分からない中、必死に引き離されないよう頑張っているよ、きっと。
おいらも頑張ろう、大丈夫、天才でもない限りみんなペースは同じだ。
誰もみんな、足掻いて足掻いてみっともないことを繰り返して、気づいたら出来るようになっているんだ。

彼女さんは、おいらを信じて、でもこの人は私を幸せにしてくれないという結論になって、別れたんじゃあないか。
そりゃあ辛かったと思う。おいらもメソメソ泣いたけど、彼女さんもおいら以上に悲しかっただろうし辛かったと思う。

だから、いつか立派になった自分を見せてあげよう。
別にヨリが戻ってとか、そんなんじゃあない。
キミが一時でも好きでいてくれたヤツは、ちゃんと立派な人間になったよ、というところを見せてあげたい。
キミがあの時信じて好きでいてくれたのは、間違いじゃあなかったんだよ、というところを見ててあげたい。
きっと彼女さんも、笑顔で迎えてくれる。
おいらに出来る彼女さんへのお詫びは、それしかないし、それでいいんだよ。

……今日の朝から、そんな気持ちが沸沸と湧いてきています。
もちろん、一時だけ訪れた単なる躁状態なのかも知れません。
また数日も……いや明日になったら陰々滅々としてしまうかも知れません。
でも間違いなく今は、頑張ろうという気力があります。
年齢的にも、生活環境的にも、かなり切羽詰っていますが、だからといって止まってる場合じゃないんですよね。
自分のためだけじゃあないですもんね。
おいらがダメになって、おいら以上に悲しむ友達がいます。
知ることは無いでしようけど、彼女さんもそんなおいらの結末なんて望んではいないだろうと思います。

ひとつひとつ、片付けていくよう意識して、鈍足でいいから進んで行きます。


名前

内容

無職さん そうですね、お互いどこまで出来るかなんて分からないですけど、とにもかくにも、少しずつでいいからやってきましょう。少しずつでもやっていくのは、少なくとも間違いではないようです……。 (05/05/07 18:27)
小鳥 自分も鈍足でがんばるっす。焦らずやっていきましょう(^_^) (05/05/06 23:43)


 ■ 2005/05/05 (木) 存在意義


以前、路上生活者たちの取材をしていたとき、皆、生活に関しては
満足している人、不満な人、不安を抱えている人、様々でしたが、
口をそろえて言うのが「存在をみんなに忘れられるのが怖い」
だったんですね。

社会生活からドロップアウトしてしまうこと。
恋人と別れること、捨てられること。
年寄りになって社会のメインストリームから外れること。
友達がいなくなること。

いずれも、何が恐怖って、自分の存在を知る人がいなくなることが
なによりの恐怖なんですね。

かくいう自分も、彼女と別れてから正直、未だに引きずっているというか、
家にひとりでいるとテレビをつけていないと、怖くてどうしようも無いように
なってしまいました。
友達にやたらメールしたりするようになり、知り合いの子には「病院に行って
相談しなよ、絶対鬱だよそれ」と言われ。

家で独り、ご飯を炊き、スーパーで買ってきた安売りのポテトサラダとレトルト
のおでんを食べ、ああ美味しいなぁ、という気分になった時、その気持ちを共有
する人はいないのだ、と気づき、未だに涙が出る始末。

でも、同じような思いで苦しんでいる人が多くいるんですよね。
それどころか、私の場合はまだお互い話して別れることになったからいいけど、
中には騙されていた人、未だに騙され続けている人もいるワケで。

それでもなんとか生きていっている人は本当に強い人だと思います。
私がもし彼女に騙されていたのだとしたら、多分冗談抜きで生きていけないです。

どうかどうか皆、幸せになって欲しいです。
こんな哀しい日々を送らないといけない人は、もう増えて欲しくないです。
私如き何ができるなんて思っちゃいないですけど、もし私が誰かにとっての、
「忘れられて欲しくない存在」になり得るのなら、ずっとずっと忘れないし、
そばにいようと思います。
もう哀しむ人は見たくないです。


名前

内容

無職さん まったくその通りだと思います。今はただとにかく足掻くしかないと思っています……。 (05/05/06 23:19)
アニキ 時間ですよ 今はつらい時間が過ぎ去るのを待ちましょう・・・ (05/05/06 01:30)


 ■ 2005/05/01 (日) 場の空気


なんだか自分の日記を見ると、口調が偉そうなのでちょっと書き方を変えます。

自分は派遣先の会社に通っているんですね。
社内では「明るくてちょっとバカな人」みたいな感じで通っています。
本音は以下の日記のように、けっこう陰々滅々とした性格なのですが……。

子供の頃から、どうすれば他人が嫌な顔をしないか、もっといえばどうすればみんなが笑ってくれるか、などを毎日ビクビクしながら考えていたおかげか、かなり敏感に場の空気を読める性格になりました。

だから逆に場の空気を読めない人が嫌いでなりません。

が、どこの会社もそうだと思うのですが、場の空気を読めない人はいるものでして。
しかしその手の人も同様に「バカなことを言うひょうきんな人」的扱いなんですね。
私の職場にいる人もやはりそういう扱いでして、本人は完全に「自分は面白い人なんだ」と思いこんでいるんですね。
その人を交えてみんなで会話をしていて、私が話の盛り上げでちょっとバカなことを言って笑いをとると、彼もアタフタしながらそのネタに食いついてきます。
後から食いついてきても正直寒いだけで、周囲の人たちは半ば苦笑いで彼を笑うのですが、彼はなにしろ場の空気が読めない人なので、それも「自分がウケた」と思い、ますますつけあがるんですね。

「俺と○○(私の名前)さんがそろうと、ホントマズよな、みんなが笑い死ぬ」
とか言いつつ、肩を抱かれてガハハと笑われた時は、まさに虫酸が走るという心境。

そんな彼絡みの話で、つい先日社内のAさん(女性)に相談を受けたんですね。
「彼に彼女にならないかと言われた」というコトで。
話を聞くと、最初の頃は社内で会話する程度だったのが、そのうち昼ご飯もやたらついてくるようになり、気がつくと自分と二人きりで昼ご飯を食べる毎日になっていて、ある日「家の荷物を片づける入れ物が欲しいから、休日買い物につきあって欲しい」という名目で買い物につき合わされ、それが何度か続いた、と。
で、彼女のほうも幾度となく断り、最終的には「そういう気はありませんので」と言ったのですが、そういうコトに対しては何の返答もなく、また1日、2日後に「今日、仕事終わったら晩飯食いに行こうぜ」とメールが来るんだとか。

私は彼女に以下のように言いまして。
・彼のような系列の人間は、場の空気が読めず、他人の気持ちも読めない。
・だから、嫌だと思ったことははっきり「嫌だ」と伝えないと本気で分かっていない。
・こちら側としてはあくまで「同僚としての付き合い」のつもりでも、向こうはそんなつもりは毛頭なく、彼の要望につき合うたび、一歩近づいた一歩近づいたと思っている。
・まだ単なる友達づきあいとしての域っぽいし、今はっきり言うべき。
という感じです。

彼女も彼を恋人にするのは、もちろん本意でなく、むしろ嫌っているぐらいだったので、酷いかも知れないがそれをはっきり伝えるべきと言ったんですね。
それから数日後、彼女か連絡があり「彼に伝えた」と。
ひとりで行くと、きっと彼の押しの強さで話をうやむやにされそうだったので、やはり彼女と仲が良く、上の立場である男性を引き連れて言ったそうです。
やはり現場では彼も色々と難癖をつけてきたそうですが、結果的には「そういう気持ちは私にはないし、迷惑なのでもう誘わないで欲しい」と言ったとのことで。
さらにその上の立場の男性も、彼女のことを可能な限りフォローしていってやるそうで、とりあえずは一段落かな、と。
(その男性が彼女のコトをけっこう気にかけていたことも知っているし、彼女のほうもその上司の青年が好みだということも知っていたので結果的には万々歳なんですね)

数日後、問題の彼から「今日、飯つき合ってくれ」と私にメールが来まして。
ははんきっと先日のコトについてのグチだな、と思ってつき合ってみることに。

やはり予想通り、グチでした。
延々1時間半ほど彼のグチのオンパレード。
あの女がはっきりとモノを言わないから、俺はてっきりそういうことかと思っていたのに、後になって違うとか言い出した、とか。

で、私はご飯を食べながらそれを聞いていたのですが、最後、席を立つ時、自分の分のお金を席に置くと「とりあえずさ、今自分が出している声がどんだけ大声で、この居酒屋の中
に響きまくっていて、周囲の人がヒイてるかとかさ、分かんない? なんだか俺が怒られてるみたいじゃん(苦笑)。 テーブルドンドン叩いてさ。店員止めに来たよね? テーブルとか叩かないでって。そういう空気読めないようじゃヤバいんじゃないの?」と言いました。

それからも彼は、社内で相変わらず空気読めないヒンシュクものの会話をひとりでしておりますが、今回の件がすっかり職場に知られてしまっているせいもあり、みんなヒキまくっている状況。
彼のカラ元気な声だけが空しく響く日々です。

他人のフリ見て我がフリなおせ、だな、とつくづく思いました。


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