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人生??? |
■ 2004/01/08 (木) 本当に働きたいのだろうか |
就職活動を始めるとかいっておきながらまだ何にもしていません。
いや、明日はマスコミ関係のセミナーがあるので夕方には東京都内。 来週は二回も会社説明会がある。 今年二五になる私は、今のうちに就職できないと今後の人生が暗闇の可能性があるので真剣にやりたいとは思うのですが。 資格も何にもない上に余計な学歴。ここで社会に出られなければどうしようもない。 やっぱり下手をすれば再び真っ暗闇。嫌だ! そんなの。 ああ…、でも、今の世の中では働きたくない。 働く事が人生の目的だと思い込める人だけを、どの会社も欲しがっている。 「『就社』じゃなくて『就職』を目指してください」 「わが社はやりたい仕事が出来る会社です」 「一度やったら辞められません、面白くて」 冗談じゃない。最近の流行の就職にまつわる言説はみんな、高度経済成長期を言葉の言い換えに過ぎない。要するに、会社がこれまで担保してきた社員の人生を各人が担保しなければならないようになったという、言葉の流行の上での変化は別として、右肩上がりでなければな良い人生ではないという発想は別に変化していない。むしろ、右肩上がりの人生を描けない人間には、その責任の全てが「自己責任」の名のもとに押し付けられる。 そして、その価値観にみんながんじがらめにされている。まともに働いている社員から、無職でノイローゼすれすれの人まで。 けれど、なぜ、だれもがそれが幻想だと気がつかないんだろうか。 右肩上がりだろうか下がりだろうが、経済だの収入だのと関係なく、そもそも幸福な人間なんてそうめったいるわけないのだ。だからこそ、そこで改めて考えなければならないと思うのだが。 皆本当はそんなこと嫌なんじゃないか? …つまりあくせく働いて、目標掲げて自己実現、なんて。 鬱病が流行ってそこそこ市民権を得たのも、本当は皆そういう思いを口に出せずにいやいや働いているから、そこに無理が祟ってきたのが表面化したんじゃないだろうか。 中島義道じゃないけど、何でみんなそういうこと…つまり本当の本音を口に出さないんだろう。 「やりたい仕事は本当は別にある」 「かつては夢があった。だが、挫折して今は意に染まない仕事で口を糊している」 「尤もらしく『お客様の喜びが私どもの最高の喜び』なんていってるけど、それは客が金のなる木だからだ」 こういうことを世の中のそこら中でみんなが言い出せば、かえって世の中はよくなるんじゃないだろうか。 そうすれば、 例えば、正社員である自分達の権益を守り契約社員とフリーターを奴隷の代わりに使っておいて、フリーターと無職の若者を端から馬鹿にしている連中の欺瞞なんか隠しようもなくなる気がする。 まだ右肩上がりの幻想から覚めてない人が、この日本という“退屈の統べる国”の現実を感じ取っているとはとても言えないだろう。 無職が起こす革命、暴動。それは案外、こういう気分から始まっていくんじゃないだろうか。 |
名前 内容
コンドウマサヒロ 興味深いです (10/09/01 20:20)
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