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ヒモと呼ばないで

9年ぶりに帰ってきました。誰か助けて。

 ■ 2004/01/13 (火) 3rd 続き「川唐」


帰ってきた。

やれやれ。
御飯も食べたし、やっと一息つける。

だけど、もう日付が変わりやがった。
もう今日だよ。
急がなきゃ。

忘れちゃいけない興味とは「着物」。

それも普段着に着られる(比較的)安い、綿やウールの着物。
よく行く川越はその昔、江戸時代一世を風靡し、「川唐」と呼ばれた「唐桟」という着物の産地だったらしい。
しかし、さすがに今は、川越を散歩していても唐桟と思しき姿で歩いている人を見たことがない。

何でも遠目で見ると無地に見えるんだけど、近くで見ればそれは「格子」だったり「縞」だったりするデザインが当時の江戸っ子好みだった…なんてこともチラッととこかで聞いた覚えがある。

何かいい感じ。

ネットで検索すれば、すぐ幾つかHITする。

創作着物と帯の専門店マルトヤ
http://www.kimono-shop.co.jp/touzan/index.shtml

呉服かんだ
http://www.kawagoe.com/kanda/

これに「野袴」や「武道袴」を合わせて、家にいる間はずっと着物で過ごすなんて悪くない。
幸い俺の部屋は畳だし、下手に胡座(あぐら)をかくなら、正座の方が気持ちいい俺としては、ついでに「書」だとか「俳句」の真似事をするのもいいかも。

朝早く起きて、仏壇に向かう時間をいつもよりも多く取って、料理を楽しみ、食を楽しみ、香を焚き、和菓子とお茶でゆっくりと午後を過ごし、興味のある分野の本を集中して読み、時間を気にせず風呂に入る…。

いや、本当に川越に赴き、蔵造りの街や、神社仏閣を歩くのもいいかも。

蕎麦屋や鰻屋もいいけど、明治元年からの料亭とか、将棋の王将戦の対戦場所になったりもした旅館なんかもあるらしいよ。
行ったことはもちろんないけど。

料亭山屋
http://www.kawagoe.com/yamaya/

旅館佐久間
http://www.kawagoe.com/sakuma/

…誰か行かないか。
着物で小江戸デート。
できれば、朝早くに待ち合わせて、まだ人気の少ない蔵造りの通りや神社仏閣を歩き、昼間は料亭(牛鍋屋、蕎麦屋、鰻屋)、甘味処…などを梯子して人波を避け、夕刻からポイントを決めてまた少し散歩、それから上の旅館で一晩過ごす…なんてのはどうでしょう。

嫌じゃなければ、川越城を築城したと言われる太田道真・道灌についてや、川越夜戦、新河岸川の舟運、家康と喜多院の天海の関係などの話で小江戸ガイドするから。

…あっ、俺には奥さんがいたんだっけ。
でも、彼女は着物にあんまり関心ないんだ。

でも俺が実際に唐桟を買ってみたら変わるかな。
家計の中から、俺の被服費に何万円もよけいにかける余裕なんて当分ないけど、小遣いをそっちに集中させれば、2、3ヶ月で買えないこともない。

着物ってカッコイイ。
まず最初の一枚だ。

今年中には絶対手に入れてやるぞ.

…風呂が沸いたみたいだ。
早く明日の準備しなくちゃ。
じゃなく、もう今日だったな。

やれやれ。

おやすみなさい。



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