人生には必ず邪魔が入る。

【名もなき男の、ああくだらなき我が人生】

第十一章　調子にのった社会人時代

第一話


社会人となって2社目は運送業だ。
この時代の経験は今にも大きく通じている。
朝は早く夜は遅い、しかし繁忙期を除けば休みはしっかり週2日あった。
職場は若い人間が多かった。調子にのりすぎてマジギレされる事もあったが、まあ楽しくやれた仕事であった。

インターン的な事を終え、独りで走りはじめた頃はいきなり繁忙期だった。朝から晩までノンストップで走りまくって本当に嫌になった。休憩という概念が無い状態で１日中時間に追われながら一ヶ月ほどやっていた。

繁忙期が終わった時の落ち着いた物量を見た時は本当にビックリ安堵したものである。
この会社には2年半ぐらいかな、3年はいなかったはず。まあそんなぐらいだ。

運送業のメリットは営業所から出れば一人、仕事さえちゃんと終わらせればかなり精神的に自由である。
デメリットは雨や雪、台風が最悪。そして嫌いな客に毎日のように会わなくてはいけない事だな。当時私の担当エリアにヤクザの事務所があり御歳暮や御中元の時期になると毎日のように行かなくてはいけなく、ヘタレの私には苦痛であった。

不在票を入れると面倒である。
これは憶測であるがおそらくヤは事務所を空けてはいけないのだろう。
留守番と思われる下っ端ヤから電話があり荷物の受け取りのやりとりを話さなくてはいけない、かなりの時間ロスとなり配達に影響が出る。
一度ヤの前で荷物を落としてしまいやたらと怒られた事があった。
まあ、ヤでなくても怒る人種はそれなりにいるだろうが、ヤが怒るとヘタレにはキツい（笑）

若さゆえに作業スピード優先、それ以外は穴だらけで適当な仕事をしていたと思う。


その時代に捧げるBGM
ヤマザキ一番
https://youtu.be/KX3SQxKIka0?si=R9lDdSVCy-jFL4OW