人生には必ず邪魔が入る。

【名もなき男の、ああくだらなき我が人生】

第十五章　

第五話


苦しい日々の中、糞上司と馬が合わずまた無職に戻る覚悟でとうとう退職を決意した。

やはりネガティブ思考による退職希望であった為に全然受け入れてもらえなかった。
当時退職代行なんてものを知っていたらはたして利用しただろうか・・・
しかし別部署に恩を感じている上司もいたのでそっちに頼んでみたところ部署変更するというかたちで折合いがついた。

この時はまだ知らない、私が今でも背負い続けるハメになる最悪の人生が待っている事を・・・


異動はだいぶ引き延ばされた。ただでさえムカついていたのに更にムカつく感じだ。そして職場を去った。
最後は年上部下の糞野郎がここぞとばかりに噛みついてきやがった。鬱陶しかった。俺ごときの下で働いているような老害が。
最後ぐらい気持ちよく終われ、ってんだ。
別の年上部下はこの日を迎える前に別部署に異動した。
俺の下でなんかやってられっか、という感じだったのだろうな。

凄く協力してくれた更に別の年上部下もいた。
最終日は仕事が大変だったのに最後まで円満に終わらさせてくれた。いろいろと申し訳なかったな。

金は結構稼げた、しかしこの時代の生活をもう一度したいかと聞かれれば即答でNOだ。
心身ともに辛いことを目標もなく続けるのはやはり厳しい。

7年ほどかな、これまで生きてきた中で最も長い労働期間を過ごした建物から去った。


その時代に捧げるBGM
高校与太郎哀歌　清水宏次朗
https://youtu.be/otjEcATROeM?si=RLihPmJmiaCNYiru