夕刊フジ 2005年2月3日(木) 13時0分
シャラポワ旋風…女が韓流なら男は妖精だ!!
シャラポワ旋風が止まらない。東京体育館で開催中の東レ・パンパシフィック・オープン出場中のプロテニス選手、マリア・シャラポワ(ロシア)。モデル並みのスタイルと美貌に、ウィンブルドンを制覇した世界4位の実力を兼ね備えた17歳は、中高年女性の韓流タレント熱に対抗する(?)、男性陣の“妖精”になっているようだ。
【カメラ小僧も】
「もちろん狙いはシャラポワ。日本人にはありえない完璧ボディー。モデルならいるかもしれないが、あの身体が躍動感をもって動くんですよ」。3階席最前列でカメラを向けていた男性会社員(36)の熱視線はシャラポワだけに注がれた。
今大会初登場となった2日。それまで中高年女性が大半を占めていた会場の雰囲気は、出場の第3試合が近づくにつれ一転する。サラリーマンや望遠カメラを構えた学生など、明らかに男性ギャラリーが増殖した。
「サーブを打つ瞬間に発する『ヒューッ!』って感じの声がなんともいえなくいいんですよねぇ」と話すのは自営業の男性(48)。これじゃテニス観戦なのかどうかも怪しいが、妖精の一挙手一投足に“老若男子”はイチコロといった感じだ。
【異例ずくめ】
テニス選手ながら、それ以上のタレント性を秘めたシャラポワに報道陣も殺到した。朝の情報番組やワイドショー、ファッション雑誌が会見場を席捲。「今日のファッションのポイントは?」「好きなブランドは?」といった質問も飛び出すほど。
大会関係者も、本来合同となる初日のグループインタビューをシャラポワだけ単独会見に切り替え、試合後会見では質問にウンザリ気味な様子を察知するや、強引に質問を打ち切るなど、異例のVIP待遇で“お姫さま”に気を使う。
かつて社会現象を巻き起こした「ベッカム騒動」にも似ている。
【チケット完売】
“シャラポワ現象”はチケット販売にも表れている。期間中のアリーナ特別席、指定席はすでに完売。それも「高額な席から売れていく」(大会関係者)と珍現象も起きている。さらに当日券で出場を確認して訪れる観客も多く、入場者数も通常は4000人台だったが、シャラポワの出場日には、5割増の6030人。大会2日目としては実数発表を始めた1995年以来最多とあって、「ぜひ決勝まで進んでほしい」と大会関係者もホクホク顔なのだ。
【CM価値も急増】
「CMというのは『ウソ・ずれ・無理』が消費者に透けてしまうと、逆効果。その点、彼女は、ウィンブルドン制覇で実証された真のアスリート。上っ面じゃないだけに、どんな企業も使いたがるのは必然でしょう」
現在ナイキやモトローラ、ホンダなど8社のCM契約を結び、契約総額は15億6000万円ともいわれるシャラポワについて、CM総合研究所の関根建夫代表(東京・港区)はCM価値の高さをこう分析する。
「普通、運動能力と容姿は二律背反するんだけど、彼女はそれを兼ね備えている。女性版ベッカムといっていい。今後もますます広い分野で引く手あまたになると思いますよ」とも。
このところ、韓流ブームに熱をあげる中高年女性に圧倒されてきた世の男性陣にとって、天に二物を与えられたシャラポワがロシアから遣わされた本物の“妖精”に見えてしまう、といったら大げさか。
[ 2月3日 13時0分 更新 ]
no.2 記入なし (05/02/03 19:20)