爺放談

夢の様な夜はあっという間に去り、次の日、早速友人から電話がありました。


「おい○○！やったぞ！昨日の夜ママとアフター！！！」

「えっ！本当か？」

「マジだよ！駄目元で誘ってみたら本当に実現しちゃったんだよ！」

「おいおいすげ〜な〜！で？まさか・・・」

「んな訳ね〜よ！それは無理だって！初めてのアフターでそこまではね〜よ！」

「そりゃそーだろ！いくらなんでもそこまでは俺も考えすぎだよな〜！」

「当たり前だろ！」


そんな訳でその日の夜、私は友人と仕事が終わって落ち合い、その夜の詳しい事を友人から聞き出す為居酒屋へと足を運んだのでした。

また、その事とは別に私は友人に気がかりな事もあり、どうしてもその日は友人と会って話をしなければならなかったのです。

　
「で？その夜の事を詳しく聞かせろよ！」

「別になんでもね〜よ！飯食って少しおしゃべりしてそのまんまだよ！」

「なんだ！飯食っただけかよ！つまんね〜な〜」

「でも、やっぱ良いんだよ！最高に楽しかったよ！」

「ど〜して！たかが飯だろ？」

「そうなんだけど・・・やっぱ違うんだよ、そこらの女と全然！」

「何がだよ？」

「なんかちょっとしたことなんだけど男をすんげー気持ち良くさせてくれるんだよな〜」

「？？？」

「いや、ちょっとしたことなんだけどすんげー気が利くって言うか、ま〜お前に何を言ってもわかんねーだろうけど男の建て方が本当に上手くて滅茶苦茶気持ち良いんだよ！」

「へ〜〜〜！そんなもんかね〜」

「お前も無理だろうけど一度味わってみれば分ると思うぞ！」

「いやいや！俺は遠慮しとくよ！」


そんな他愛の無い会話の中で、私の気がかりはどうやら的を得ているような気配を漂わせているのでした。

そしてしばらくして私は切り出したのでした。


「おい！分っていると思うがお前本気になんてなってねーだろうな？」

「・・・・・・・」

「ママにとってお前なんかお客の中でも下のクラスで間違っても本気になんかなるような相手でもなければ極論言えばお前はママにとって異性では無いんだからな！」

「・・・・・・・」

「おい！聞いているのか？今回の事はママの気まぐれかもしくは本当にお腹が空いてタマタマその日は他の客からも誘いが無く、パトロンも居なくて一人で食べるぐらいなら・・・というやつだぞ！」

「そんな事は分ってるよ・・・・」

「いや！お前はどこか勘違いをしている！妙な事を考えているだろ！」

「そんなことはねーよ！」

「いや！お前がママの事を喋る時の顔が以前より舞い上がっているぞ！」

「そんなことはねーって！」

「なら大丈夫なんだな？」

「いやね、飯を食い終わった後ママを自宅までタクシーで送って行ったんだよ・・・」

「それで？」

「そしたらお前も分ると思うんだが行った場所が佃島だよ・・・」

「そりゃすげーな！やっぱり銀座のママ、住む所も一流だ！」

「そうなんだよ！その中でもこりゃ億はするな！と言うマンションに消えて行ったよ・・・」

「そうか〜！そりゃ萎えるな！お前の武蔵小金井じゃ勝負になんねーな・・・」

「小金井を馬鹿にすんじゃねーよ！小金井でも結構金持ちは居るんだ！」

「悪ぃ〜悪ぃ〜！＾＾そんなつもりじゃ！」

「でも本当なんだよな、俺の２ＤＫじゃ釣り合いは全くとれねーよ！」

「でもまっ！これで俺達と住む場所が違うって事が分って良かったじゃんか！これで熱も冷めたろ！」

「う〜〜〜ん」

「まっ！今日は飲も！ま〜良いじゃんか！お前も普通の人が体験出来ない事を体験できたんだから良かったじゃね〜か！＾＾」

「う〜〜ん」



私はこの飲み会で私の気がかりは杞憂に終わったと思っていましたが、実はまだ彼にはくすぶっている物があったことはその後分っていくのでした・・・・・

古くからの友人から電話が有り、来月遊びに来るとの事。

この友人とは腐れ縁で、昔からしょっちゅう会うとは行かないですが何故かウマが合うのか忘れた頃に連絡が入り今回も遊ぶしだいです。

彼を少し紹介しますと、以前、私がまだあるコピー機の会社で営業マンをしていたときからの付き合いで、彼は大手商社マンでバリバリの営業マンでした。

会社も違うそんな彼とは私の友人の友達で、ある飲み会を機会に知り合い、その時からの関係でお互い営業マンということもあり意気投合して今に至っております。

良く彼とは営業手法や社会観で侃侃諤諤した仲で、当時も彼は凄くやり手で、私自身彼の仕事に対する姿勢に影響を少なからず受けたものでした。

そんな彼も現在はもういい歳で、私と同様今だ社会を息せき切って生きて行っております。

私はその友人と会うたびにいつも思い出される事がありまして、ある意味彼の武勇伝的話なのですが今回この日記にその武勇伝を紹介してみたいと思います。

それはもう彼とは私の友人を介して会う事ではなく、もう二人で良く飲みに行く仲になってしばらくしたある時、彼が相談が有ると深刻な顔で言ってきたのです。

その相談の内容はズバリ「女性」の事でした。

私は「なんだそんなことか・・・」とその時は思ったのですが、彼の相談を聞いているうちに「なんだそんなことか・・・」から「それは大変だ！」に変わってしまったのです。

別に女性を好きになることは何の問題もありません、しかも彼は一部上場のバリバリの商社マン、彼に非の打ち所は全くありません、ほとんどの場合なら彼なら女性しだいですが何とかできるでしょう、しかし今回は少し状況が悪いようです。

それは何故かというと彼が恋焦がれた相手が銀座の高級クラブのママだったのです！

これはいけません！相手が悪すぎます。いくら彼が一部上場商社マンとは言え相手は百戦錬磨の手練れ！まだそれほど年端も行かぬ私達には歯が立たない相手です。

私は彼のこの相談に「諦めろ！」の一点で話を進めていくのですが彼は半分私の忠告を受け入れるのですがもう一方で全く諦めていない様子です。

そのクラブのママとの出会いは、やはり仕事での事でした。

当時、彼の進めていた取引にその彼の会社が良く使っているクラブに接待で行った時です、彼は高級クラブの接待はそのとき始めてだったらしく彼自身緊張して舞い上がってしまった時でした、そんな彼を見てママが助け舟を本当に何の違和感も無く出してくれ、実に見事に彼の接待をスムーズに導いてくれたのです。

そのとき彼は「これが銀座でママを張ると言う事なんだ・・・」と実に感動を憶えたとのことでした・・・

それ以来、彼は事あるごとに接待はそのクラブを利用し、また、接待ではなくとも個人的でも利用するようになって行くのでした。

そんな中、所詮客とホステスとの関係だと言う事は彼も重々分っているつもりなのですがどんどんと恋心が募っていくようになるのです。

普通、銀座の高級クラブのママと言う物はパトロンが居て、それ以外の関係はママ自身に何かしらのメリットがある場合だけのもので、なんのメリットも無い者に仕事以上の関係を持つ訳などありません。

しかし彼の場合は少し様子が違ったようです。

どういう訳か彼が駄目元で誘ったアフターをいとも簡単に受け入れてくれたのです。

その時彼は有頂天！それもそのはず、彼の様な市井の人間に付いて来るなど思いもよりません！しかしその日本当に店が掃けるとママが彼の耳打ちに小声で「・・・店で待っててね！」と言って奥に消えていきました。

当然もちろんこの日のアフターに肉体関係などありません、しかしこの出来事は奇跡に近いのです。

彼はこの日の事は何時までも忘れないと言っておりました、それぐらい嬉しかった事でしょう・・・・

ちなみにこのママの事も少し触れてみますと、大学在学中に夜の世界に入り、あるクラブのママに推薦され銀座に進出するようになったと聞きます。

普通銀座のママと言うとある程度の年齢は重ねているものですが、このママはまだ随分と若く、最初会って見ると誰も彼女がこのクラブのママだと思う人が居ないでしょう、
それぐらい若く、もちろん凄く綺麗でしかも話し上手で聞き上手、逆に言うとこの若さで銀座のママを張れると言うことはそれだけ他のホステスよりも郡を抜いて優秀で素晴らしい才能を持っているということです。

私もその友人の相談を真剣に考える為、彼と一緒にそのクラブに行ってママとお会いさせて頂きましたが、やはり彼の言った通りの彼女で、若く透き通るような綺麗な方で仕事もテキパキこなし、友人ではないですが私も一度はこんな女性とお手合わせしたいものと思わせる人でした。



彼はその夜、ママと普通の食事をし、至福の時を過ごしたのでした・・・・・続く

つい先日　映画「ディファイアンス」「ワルキューレ」を観ました。

この当たりの戦争物は古くから数多くあり、「大脱走」「ナバロンの要塞」「アンネの日記」「ホロコースト」などなど・・・

いずれを取っても名作で、大変面白く良い映画ですがそれにしても少し偏った映画ばかりと思うのですがどうでしょうか？

あまりにも設定が毎回「ドイツ悪」と言う図式の映画に偏りすぎていると思います。

確かにユダヤ人虐殺は歴史が証明している事実であり、その部分を正当化することはいささか問題が有ると思いますが、しかし、歴史と言うものは連続した時間の流れの事柄であり、そうなったのにはそれなりの理由が有る事も歴史の一部でしょう。

ただ、一つの事柄だけを特化して幾度と無く映画やドキュメンタリー化する事は良くありますがそれにしてもこの事柄は特に多いように思います。

実際問題、当のドイツ国民はどう思っているのでしょう？

もうそろそろこの辺でドイツ側から見た映画、それも超大作でハリウッド辺りが作っても良いと思うのですが・・・・

第一次世界大戦の敗戦からドイツが疲弊し、ドイツ国内におけるユダヤ人の私服を肥やし贅のかぎりを貪る生活を横目に見ながら赤貧の生活を強いられているドイツ国民、そんな生活苦を続けていく間に国民のやりきれない感情を代弁するが如く颯爽と登場し、全てのドイツ国民に希望を与えるよう登場するヒトラー・・・・

こんなストーリーの映画やドキュメンタリーも観てみたいものです。

ドイツもこの日本と同様、政治の世界も娯楽の世界も全ては戦勝国側にとって有利な物でしか発信されないと言うことでしょうか？

もしそうならやはり見る側に熟慮が必要不可欠であり、取捨選択できる知識を身に付けなければならないと言う事なのでしょう。

でなければ、自由な発想と思っていても実は巧妙に操作されている事に気付きようが無くなります。

たかが映画といえど冒頭部分で「これは実話である！」となっていれば真実と簡単に思ってしまいます。



プロパガンダとは、報道などによる物よりもむしろ娯楽の中に多く潜んでいて、その手法が一番大衆を先導しやすいものかもしれません・・・・・

ごく稀にですが私はごく普通の生活の中で、わずかに鼻先をかすめる匂いに敏感になり、その匂いと共に昔の郷愁にふける時があります。

その匂いとは皆さんにも有るかどうか分りませんが、雨の匂い、晴れの匂い、土の匂い、木々や草の匂い、風の匂い、などが私の感覚の中にあるのです。

何時ごろからそんな事を思うようになったかは分かりませんが、私の中にそれぞれの匂いがちゃんと存在し、滅多にはないのですがゴクたまにそれぞれの匂いのどれかに当てはまった匂いを日々の生活の中で嗅ぐ事があるのです。

そんな時は何時も昔を思い出し、何故かすごく懐かしい思いがこみ上げてきます。

なんかいつもは無骨でそんなセンチメンタリズムのかけらも無い私なんですが、その私独自の匂いを嗅ぐとそうなってしまうのです。

この思いを嫁に言った所。

「今、世界で一番そんな言葉が似合わない男が何を言ってるの？」

「い・いや！それは重々承知の上で言っているんだけど、そんな感覚って無い？」

「一切無い！」

「そうか〜・・・無いか〜・・・」

「そんなこと言って、あんた！なんか私に隠し事でも有るんじゃないの〜？」

「えっ？」

「あんたがそんな事を言うのは何かあってそれを隠す為にワザと変な事を言ってるんじゃないの〜」

「そ・それは誤解だ！天地神明に掛けて疾しいことは一切無い！」

「ほんと〜〜〜〜」

ま〜こんな感じで私の嫁にはこの感覚が全く伝わらなかったのです。

私自身この感覚は不思議なのですが、私なりに考えて見ましたところ一応の答えを正解かどうかは別にして持っているのです。

それは私の幼少の頃、まだほとんどの道は現在のように綺麗に整備されてなく、土がむき出しの道ばかりでした。

そんな道路はひとたび雨が降ると直ぐ表面が凸凹になり水溜りがあちこちに出来た物でした。

道端には雑草が生え、ミミズなどが顔を出し、道という道が歩きにくいものでした。

しかしそんな道も雨がやみ、晴れ間がさすと歩き難くしている水溜りもキラキラと輝き何か本当に気分も晴れていく道となって行くのです。

そんな日常の生活の中では土の道から立ちこめる、雨の匂い、晴れの匂い、風の匂い、草や木々の匂い、が家の中でも香ってきて、それが日常ですから何の感慨も当時は無かったのですが幼少の頃から染み付いてきたその感覚が今も残っており、現在同じ様な匂いを嗅いだ時に昔の感覚が呼び起こされているのではないか？と思っているのです。

上手く言葉では表す事はできませんが、確実にこの匂い達はあったように思います。

私の嫁達には分からない事は仕方の無い事でしょう。

嫁達の年代、そればかりでなく現在の３０代も分らないと思います。

その頃はもう舗装された道路ばかりで私の言うそんな匂いの立ち込める要素など全く無いのですから・・・・

もし私のこの感覚が当たっているのなら現代を生きる人々、とりわけ若い年代は自然の持つ個々の香り、何の添加物も入る余地の無い本当の自然の香りを享受できない事は私にはすごく可哀相な事だと思います。

この感覚は、ただ田舎に行って、山に行って付くものではありません。

常日頃から日々の生活の中で何時の間にか付くものであるとおもいます。

現在では滅多に嗅ぐ事の無いこの匂いたち、また、私自身薄れて行ってるであろうこの感覚を大事にしたいものです。

しかしこの感覚は私だけの少しおかしい感覚で他の方々には無いのかもしれませんが・・・・


ま〜どちらにしても少し郷愁にふけってみた今日の日でした。

今年も熱い夏が幕を閉じた！

中京大中京高校、日本文理高校、君達はまた多くの高校野球ファンのみならず多くの国民に深く深く感動を与えてくれました。

序盤から中京大中京のペースで試合が運ばれ、そして中盤に入り中京大中京は大きく日本文理を突き放します。

この時、これを見ている多くの人達は誰もが日本文理の勝利の灯は潰えたとおもった事でしょう。

それもそのはずで日本文理高校は新潟代表、新潟県勢は今だ甲子園では春夏通して一度も優勝した事が無く、それどころか決勝戦を戦う事も初めてなぐらいで、いつもは甲子園大会では初戦敗退が当然のように思われている県なのに比べ、かたや愛知代表中京大中京高校はもう何度も甲子園で優勝している上、愛知県勢はどの高校が出てきても強豪な県です。

愛知県出身の方には大変申し訳ございませんが多分この決勝戦は大方の人は日本文理高校を応援していたと思います。

なぜなら日本人は判官贔屓な所が過分に有りますし、また、私もそのうちの一人では有りました。

しかし！大きく突き放されていた日本文理高校の最終回、日本文理はミラクルな追い上げを私たち観衆に見せてくれたのです。

土壇場に来ても絶対諦めないその姿勢は、強豪を逆に土壇場に追い詰め、まったくどちらが勝つか分らない展開にまで追い詰めていくのです。

しかし・・・最後のバッターは当たりは良かったものの運悪く野手の正面を付いたライナーで試合終了、越後の雑草チームは後一歩及ばず真紅の優勝旗を手にする事が出来ませんでした。

試合が終わって・・・死闘を演じた彼等に少し変わった事がありました。

それは普通負けた方が涙で終わるものですが今回は勝った中京大中京高校の彼等が涙で声が出ないほどで、負けた日本文理高校の選手達はさわやかな笑顔で試合を終えていたのです。

これは正に、それだけ強豪を苦しめた証なのでしょう。

負けた日本文理高校の監督もインタビューに彼等の粘りと絶対諦めない姿勢を褒め称え、負けたとは言えこの子達を誇りに思う！と、絶賛し、胸を張って郷土に帰ることを言っていました。

何事にも諦めない、どんなに逆境でも食らい付き、結果を恐れないこの姿勢は私達に野球を通じて人生を教えてくれる本当の教訓となって生きていくことでしょう。

今年も熱い夏が感動と共に終わりを告げ、また、来年に向けて甲子園は熱い球児を待っているのです。

来年もまた甲子園に熱い感動を持って来てくれる事でしょう。

愛知県代表　中京大中京高校　野球部一同　おめでとうございます。

そして・・・全国の高等学校野球部のみなさん　ありがとう！


来年は　あ〜栄冠は君に輝く！

今日、私の所へ「幸福実現党」なる衆議院立候補者が数人で挨拶に来た。

仕事が忙しいので今度にしてくれと言ったのですがどうしても会ってくれと言うので少しだけならと了解をしたのでした。

しばらくして、数人がドカドカとやって来たのです。

片手に党を紹介するパンフレット、自身のチラシ、その他のチラシ、名詞と次々に手渡され、そしてお約束の熱い両手による握手・・・・

しかし目を見張るのは、やっぱりこの政党団体？資金力が相当あることがパンフやチラシで良く分ります。

実に良い紙を使ったパンフやチラシ、おまけにそのページを開くと綺麗にまとまった文章や写真、明らかにプロを使ってしかも相当幾度となく作り直したであろう事がページをめくる度に伺える出来栄えです。

宗教法人が坊主丸儲けでお金がたくさん有る事は重々知ってはいるつもりですが、このような物で更に本当に計り知ることが出来ました。

それはさておき今日来たこの候補者、そのチラシと名詞には堂々たる肩書きが記載されており、沖縄の様な辺境には場違いな経歴の持ち主で、某最高学府卒のお医者さんですが、しかし卒業と同時にこの宗教法人に就職？その後もこの宗教法人で身を置いて現在に至るらしいのです。

その彼が私に熱く語り、少しだけと言う約束が私を相当取り込みたいのか相当時間を割く事になってしまいました。

ま〜それも、私自身が何故こんな優秀な人物がこのようなと言うと失礼ですが、こんな新興宗教にはまってしまうのかが興味がありそうさせたと言うところですが・・・

結局は私のその謎を解き明かす事は不可能に終わるのですが、でも今もって不思議でなりません。

今日のように彼と喋っていても彼に特別変な所も見受けれませんし、話の進行に違和感もなく、ま〜やはりインテリジェンスは話の節々にチラッと見れますがそれ以外は普通の好印象のさわやかな方でした。

彼の家庭環境も現在の環境も申し分なく、ま〜それなりに彼も不満の一つや二つは有るでしょうが、それでも宗教にどっぷり浸かるほどの原因を彼に見出せません。

そう考えると、やはり宗教と言うものは私などが計り知ることなど出来る訳が無い、もっと強烈なパワーが・・・ゴジラの吐く放射能の様な物が彼等のハートを射抜くのでしょう。

結局はほとんど彼の熱い語りでこの対談も終わったのですが、最後に私も言わせてもらいました。

「せっかく高い授業料を掛けてお医者さんになったのだからその方面で活躍してください、特に小児科の先生になって浮世離れした思想にこだわるより現実の子供達を救ってやってくださいよ！」

「その方がよっぽど人々にとって幸福実現じゃありませんか！」


私もこんな事を言ったところで何も変わらないのに・・・・まだまだ子供ですね。

やはりこの時期になると何時もどこかで報じられてくる日本の「大東亜戦争」番組。

私は夜遅くまで仕事をしているのでＴＶはあまり見ませんが深夜番組、とくにＮＨＫは見ている事が多いのですが、やはりこの時期は「戦争特番」等のような番組を特集で放映していました。

連夜の如くその手の番組を報じていますが真剣に見ては居ませんが番組の大筋はやっぱり「戦争反対」「平和万歳」で括られている様に見て取れます。

もう毎度毎度同じことの繰り返しで少しウンザリしてしまうのは私だけでしょうか？

私が思うに「戦争」と言う物は本当にマスコミが言うように害悪だけのものでしょうか？

確かに戦争は悲惨な面が目立ってしまい、どんな結果で終結しようと悲惨さが前面に押し出されて報道されがちです、しかし過去からのマスコミの言う「害悪」のおかげで成り立っている事も多くあります。

例えば戦争によって作られたものの中で一番大きな影響を表したものが世界地図でしょう。

アナーキストにはこれが最大の悪かもしれませんが世界がある一定の秩序が保てているのは各国がれっきとした独立国で確かな境界があることで調和が取れていることは事実でしょう。

それが証拠にアフリカ大陸では今もその境界が曖昧だから争いが絶えないのです。

しかし確かにその秩序を作り出すために夥しい数の人が死んでいったのも事実です。

ですが人間社会を構築する上でこの負の歴史は通らざるを得ない道だったと私は思います。

もうそろそろこの日本も「戦争アレルギー」から解き放たれ、本当に「戦争」と言う物の功罪をしっかり把握し、何が何でも戦争は悪という観念から脱却するべきなのですがどうして日本のマスコミはここまでお馬鹿なのでしょうか？

８月６日に前航空幕僚長の田母神さんが広島で講演しておりますが、彼の言っている事は非常に分りやすく、独立国としての当たり前のことを演説しております。

また、この演説を広島で行った事にも敬意を表しますが、その演説の中に「核」も、もちろん取り上げられており、彼の「核」に対する思考も全く持って同意するしだいです。

しかしこの演説の中でも一番同意する所があります。

田母神さんはこう言っております。

「この日本では言論の自由が無い、日本の悪口は保障されているが日本を良く言うと現在のマスコミは一斉に叩いてくる！」

全くその通りです。

また、情けない事にそんなマスコミに洗脳されている多くの日本人が居る事です。

以前私はアメリカに仕事で行ったとき、アメリカ人からこう聞かれた事がありました。

「日本っていう国はそんなに酷い国なのかい？」

私は何故？と聞くと

「だって日本のニュースペーパーや日本の論壇からは日本が駄目だ駄目だとばかり書いてあるぞ！」

彼がそう思うのも無理ありません、本当にそんなニュースや本ばかり目立っているのですから。

私は別に世界を回って来た訳では有りませんが少なくとも私の行った事がある国ではこれほど自虐的な報道も無ければここまで自国に誇りの無い国民性も出合ったことが有りません。

田母神さんはもう一つこの演説の中で良い事を言っておりました。

「未だ日本は、占領軍無き占領支配、社会党無き社会党支配・・・・」


もうこの時期の「戦争反対報道」「核廃絶報道」は２１世紀になったのですからもう一歩前に進んだ報道があってもいいと思います。

世界は北朝鮮のようにいずれ「核」を保有する国が増える事でしょう。

非武装、中立、などとお花畑のような安易な所へ逃げ、思考停止する事無く真剣に考えねばなりません。


はやく日本も本当の独立国として自国の事は自国で守る国になって欲しいものですし、その為になら「核保有」を真剣に論じ、経済だけでなくあらゆる面において大国になるべきであり、世界に早く対等に渡り合える外交を持つべきで、その為にはどう考えても「核保有」は避けて通れない事と思うしだいです。

少し前ラジオから矢沢永吉の声がこぼれていたので仕事を少し休憩して聞き入ってしまいました。

私は特段、矢沢永吉の事は興味がありませんでしたが久しぶりに聞く矢沢節に耳を取られてしまったのです。

その矢沢のコメントの中で大変面白く、興味を注ぐ一節がありました。

それは矢沢永吉が１９９７年、イギリスで開催された「エルビス没後２０年」を記念して催されたロックフェスティバルにアジア代表として選ばれ、それに参加した時の事でした。

その時の事は私も良く憶えていて、どうして矢沢がこの様な世界的なフェスティバルに呼ばれたのだろう？と思ったものでした。

なにせそこに出演するアーチストは世界的に有名な方達ばかりで、ロッドスチュアートやボンジョビ、ロバートパーマー、スティーブウィンウッド、チャカカーンなどなど・・・どれをとっても大スターで、もちろん世界的にも有名なアーチスト達ばかりです。

そこに我等が世界の矢沢が彼等と一緒に出演するというのですから、これは日本ロック界ではとんでもない話です、しかしいくら世界の矢沢と言われていても所詮はそれも日本だけの話で、そんな矢沢も本当の世界では全くの無名で、更に言うなら、ロックの文化は西洋だけのものでアジアのどんな奴がどんな曲や歌を歌おうと相手にもされない世界です。

そんな状況の中に矢沢は飛び込んでいったのですから、その時の話は実に興味深い話です。

そして話はやはり予想通りで、矢沢はそのフェスティバルでのリハーサルから本番終了までの間、一貫して日本ロックはまだまだ世界の中ではヒヨッコだと痛感するばかりで、自分の小ささを見せ付けられたと言っていました。

しかしそんな中で、矢沢はこうも思ったといっています。

「ロックの世界では日本はまだまだだけど、俺もこんな思いをしてやっぱり日本はスゲーと思ったよ！」

「だって企業では日本って世界一でしょ！」

「戦後焼け野原からここまで来たのは企業戦士が頑張ってきたからこうなれたんでしょ！」

「当時はその時の俺と同様、西洋の奴らに相手にされなかったはずだ！それでも負けずに必死に努力して西洋の奴らに追いつき、しかも追い抜いたんだから日本って凄いと思うし企業で働いている奴らに頭が下がると今回の件で本当に思ったよ！」

「俺も今はまだ西洋の奴らに相手にされてないけど日本の企業マンのように、いつかこの世界でもトップを取って見返してやりたいね・・・・」


それまではさほど矢沢永吉と言うアーチストは私の中では大して気にも留めなかった一人ですがこの話を聞いて大分印象が変わりました。

世界では確かに無名ですがそれでも日本ではやはり世界の矢沢です、やはり頂点を極める人は自分の置かれている位置を正確に把握し、それを謙虚に受け止め、冷静に分析できる所は流石です。

矢沢が言う様に、世界を相手にし、どの分野でも成功するというにはまだまだかもしれませんが、それでもこんな極東でしかも何の資源も無いアジアの島国が、一つの分野ですら世界のトップを取る事も奇跡に近いのにそればかりか多くの分野で世界の頂点を競える実力は、実に、本当に矢沢ではありませんが「スゲー！」の一言に尽きます。

このサイトの掲示板でもありますが、日本を軽視している内容の書き込みをしている人達はこの日本を本当に冷静に判断しているのでしょうか？

前回の日記にも通じる部分ですが、批判は簡単に出来ます。

これまでの道程を血の滲む努力で開拓し、道筋を作ってきた先人達！そしてその道筋を大事にし、更に大きくしてきた人達、そしてこれからまた新たな道筋を開拓しようとしている人達！

成功するか失敗するかは大きな問題ではありません、そのプロセスを踏む事が重要で、それがあってこそその先に大きな未来がやってくるのです。

矢沢自身、彼も過去から全てが順風だった訳ではありません、幾多の苦難を乗り越え日本ロック界の現在の地位があるのです。

そんな彼だからこそ分野は違えどその苦難や努力を分り、そしてそれを謙虚に認める姿勢を持つ、これが一流の証なのでしょう。


今後も、矢沢永吉の様なロックミュージシャンが多く出てきて、この分野でも日本のロックが世界を席巻する時代がいつか来る事を願ってやみません。


矢沢永吉！彼は実にカッコいいロック魂を持ったミュージシャンでした。

テーゼ！

どんなテーゼにもアンチテーゼがある！

どちらの側に立つのも自由ですがこれだけははっきりしている。

アンチに回る方が極めて簡単であり、しかも無責任な立ち位置に居座るものだ。

ある程度の思考があればアンチに回るならアンチなりの姿勢を熟慮すべきであり、只の批判からは何も生まれない事を知るべきである。

もう直ぐ、また、私の大好きな甲子園の季節がやって来る！

何度観ても、どの試合を見ても、選手達の一心不乱な姿は私達にいつも感動を与えてくれる。

今年も彼等は私達の期待を裏切らない、素晴らしい感動を与えてくれる事でしょう。

この長い高校野球の歴史、数ある名勝負、皆さんにも記憶に新しい「早稲田実業×駒大苫小牧」の延長再試合、「横浜×ＰＬ」あの松坂を一番苦しめた名門、甲子園が生んだ天才ＫＫコンビ、常勝「池田高校」、怪物「江川」、そして甲子園で今も語り継がれている「松山商業×三沢高校」・・・・

そんな数あるドラマの中で、私が一番記憶に残っているのはやはり第６１回「箕島高校×星稜高校」を挙げたいと思います。

多分多くの高校野球ファンはこの試合を知っていると思いますがあえて少し話してみます。

この年の尾藤監督率いる箕島高校は春の選抜で優勝しており、公立高校では初の春夏連覇が掛かっていました、対する山下監督率いる星稜高校は大会屈指のエースとスラッガーを擁し、春の優勝校を迎え撃ったのです。

試合前の下馬評ではやはり箕島有利の声が高かったのですが結果は予想に反し、白熱の投手戦を繰り広げたのでした。

この名勝負は両者一歩も譲らず１−１のまま９回を終え延長戦へと入っていきます。

先行は星稜高校、そしてその均衡を破ったのは１２回、星稜高校が箕島のエラーを誘って１点をもぎ取ります、そしてその裏の箕島の攻撃、しかし簡単に２アウトを取られもう後が無くなった箕島ですが最後のバッター嶋田君、バッターボックスに入る前に尾藤監督にこう告げたのでした。

「監督！ホームラン打ってもいいですか？」

「よし！打って来い！」

そして嶋田君、彼はその言葉通り起死回生のレフトへ同点ホームランを、奇跡のホームランを打ち込んだのです。

その瞬間、箕島ベンチや応援団はお祭り騒ぎです、そして落胆の色を隠せない星稜ナイン、もうこの辺りでやはり箕島の勝利はこの試合を見守る人々は確信を持ったものでした。

しかし、そんな観衆の思いとは裏腹に勝利の女神は簡単には微笑んでくれません。

その後も息詰まる投手戦が繰り広げられたのでした。

そして運命の１６回！また星稜にとって大チャンスが巡ってきたのです。

１６回の表、星稜は貴重なタイムリーで１点をもぎ取るのです、そしてまたもや１点をリードされた箕島の攻撃、しかもまたもや１２回と同様簡単に２アウトを取られてしまいます。

さ〜後が無くなった箕島、奇跡は２度有るのでしょうか？最後のバッター森川君、ピッチャーから繰り出された球を強振！あ〜！しかし万事休す！森川君の打った球は１塁方向のファールフライ！とうとうこの戦いに終止符が打たれたと思った瞬間、１塁ファールグラウンドに駆けて行った一塁手加藤君、なんと芝に足を取られて転んでいるではありませんか！

なんということでしょう！こんなイージーなフライ！これを取っていればゲームセット！星稜の勝利だったのです、しかしまだ負けた訳ではありません、星稜ナインは気を引き締め、最後のバッターへと気持ちを新たに集中するのでした。

すんでの所で命拾いをしたバッター森川君、しかし絶体絶命は変わりません、カウントも２−１、追い込まれた森川君にピッチャーが投げ込んだ！

カキーン！

「打った！打った！これは大きいぞ！はいるか？はいるか？はいったはいった！ホームランだ〜！またもや起死回生の同点ホームランだ〜！やはり甲子園は何が起こるかわかりません！１２回と同じく奇跡が起こりました〜！！！！」

この瞬間！私はＴＶを見ていて鳥肌が立ったものです。

多分、私だけではなく、この試合を見ていた多くの人々は皆わたしと同じ思いをしたことでしょう。

一度ならず二度までも・・・・高校野球史上こんな事はありませんしこの試合とリアルで巡りあえた事に感謝するほどです。

可哀相なのは寸前まで勝利をものにしていた星稜高校、特に１塁手の加藤君。

その回は結局同点どまりで終えましたが、そのキッカケを作ってしまった加藤君の心境は察するに忍びありません、しかしその他の選手は加藤君をけなすどころか彼の肩を叩いたりＴＶを見ているこちらから見ても彼を励ます姿勢でいっぱいでした。

そのナインの姿、姿勢は多くの人々に感動を与え、高校野球の素晴らしさを伝えるには余りあるものでした。

結局この死闘は、１８回裏、箕島高校がサヨナラタイムリーで勝利し、その後も勝って箕島高校の公立高校では初の春夏連覇を成し遂げるのです。

石川県は高校野球春夏通して一回も優勝経験は無く、もしこの時、この２度のチャンスをものに出来なかったジンクスは現在も後を引いているのかもしれません。

しかしこの名勝負を繰り広げた星稜高校は現在も語り継がれ、高校野球史上に燦然と輝く物語を刻んでくれたのです。

この時は勝者として光り輝いた尾藤監督率いる箕島高校、一時代を築き上げましたがその後、名将尾藤監督は素晴らしい成績を残すも自身の教育理念が当時の高野連、その他の世論や教育界に翻弄され数奇な運命を辿るのです・・・・


後日談ですが、星稜高校が負けた最大の張本人である１塁手であった加藤君、彼はその後、そもそも持ち前の明るさが巧をそうしたのですが彼は社会人となって地元の会社の営業マンとなったのでした。

そして彼は営業戦略として当時のエラーをした時の事をクライアントに良く話すそうです。

彼のこのエラーは全国的にも知れ渡った事ですから地元では尚更です、そうした所、彼の営業成績はうなぎ上りに上がり、その会社ではなくてはならない超優秀な営業マンとなったそうです。

災い転じて福となす！の典型ですね。


そしてまた・・・・あの暑い夏がまたやってきます。

今度はどんな感動を見せてくれるのでしょうか？


甲子園と夏と夢が私たちを魅了してやみません・・・・・・・