人生には必ず邪魔が入る。

【名もなき男の、ああくだらなき我が人生】

第十二章　運命のカウントダウン

第七話


人間は学生時代を卒業すると勉強したくなるものですね。
人生に役立つ勉強もあれば、まったく役立たない勉強も、とにかく好奇心が湧くものです。
学生時代のように決められた科目を性格の悪い同級生達と点数を争う。そんな息苦しさから解放された後は勉強は楽しめるものです。

私もこの時代に歴史的なものの読書を少しずつはじめました。あとはドイツサッカーファンであった為に何かドイツ語をかじりました。英語能力中学一年生以下の私がw
試合中の横断幕やHP、そういったものを読めれれば楽しいだろうと思ったものです。本屋で辞書やテキストを買って
最終的な成果はと、いうと。
独検3級を取得して止めました。
まあ、私にしては頑張った方じゃないでしょうか。
試験は某大学が会場でした。高卒の私にとって大学の中に入っていくというのは、新鮮なものだったと記憶してます。今でも賞状は持ってます。小さな喜びでした。

そんな事もしながらエア出勤生活は次のバイトを探しはじめました。
物流チルド倉庫内作業。今はなくなりましたが少し前までサークルKというコンビニがありました、その倉庫です。
チルド食品を店舗ごとのカゴの中へ仕分けていく作業です。時間は夜中0時頃から朝6時頃ぐらいまでだった気がします。

職場は社員が2、3人ぐらいであとはバイト、1日に10人程度だったかな？昼間に本職を持ち副業としている人、それに加え主婦に学生、そんな属性の人達だった。
私は、この年齢にしてこの短い時間だけ働いているという事にどうしても負い目を感じていた。

かといって本当の理由も言いたくない。なので周囲には昼間に仕事を探しているみたいにぼやかしながら、しばらくしてから昼間も仕事を始めたみたいに何とも奥歯に物がはさまったような言いぶりをしていた。

ガッツリ適当な嘘がつけない時が多々あるんだよな……
何故か……
エア出勤生活のくせに……w

不覚にも寝坊で遅刻してしまった事も数回あった。
職場の人からくるモーニングコールというのは本当に自己嫌悪になる。
それでも仕事内容はもくもくとこなす、わりと好きなタイプの職場でしたね。



その時代に捧げるBGM
woh woh 小田和正
https://youtu.be/_0R1oag4sAc?si=49dXsPkWxUOyK_cJ