最低最悪状況から復活成るか？

やばい。もう何だかわからない。
何もできない。
ただ、仕事から帰って飲んで寝て、また仕事。
同僚の一人が心筋梗塞で入院したため、
その人がほとんど家にも帰らずにしていた業務を
皆で分散することになり、徐々に勤務時間が延長。
給料もそれなりに上がってはいるが、使いこなせない。

ほとんど何もできない、いや、する時間はある時はあるのだが、
有効に使えない。休日は寝て過ごす。どうしても行動に出れない。

体の調子もおかしい。

疲れているのに、眠れない。
仕事中、大して作業をしていないのに、急激に眠気に襲われる。

血糖値はさほど異常値ではないのに、体に違和感がある。
冷や汗が出る。指や足が、こむら返りを起こす。
運転という仕事上、場合によっては危険が伴う。

酒のせいか。糖尿病のせいか。わからない。

とにかく何もかも、正常とは言い難い。
かといって、分かりやすい異常状態でもない。

時々、漠然と、死を予感する。

以前勤めていた、馴染みのバイト先で、ある時
同僚に言われた。

あなたは５５歳まで生きられない、と。
その当時の自分の生活習慣を知っている彼の、
自分自身や親しい知人の家庭環境、経験から想定された
感想であったが、これがなかなか当たっているかもしれない。

そもそも、友人も恋人も家庭も持たず、
趣味も好きなことも・・・
日常　を構成するパーツの全てが欠落し崩壊している、
さらに言えば、糖尿病の影響か年齢のせいか、精神的なものかどうか
判然としないが、性欲や勃起能力、身体能力も最低限まで落ち込んでいる
自分にとって、生きる意味とは何なのか、全くもって説明ができない。
生きる意味が、生物的にも情緒的にも全く無くなっている。

なぜ生きているのかが、生きられているのかがわからない。

多分他の人なら、とっくに自死している。
そうならざるをえないほどの、虚無で空白でどうしようもない
過去と未来を確定されてしまった、問答無用のどうしようもない
状態に、すでにはまっており、少しでもそこから抜け出す算段などを
する能力すら失って久しいと、最近になってまた思い知った。

そんな人間でも、社会保険料引かれても手取りで二十万ちょっと、
お金は稼げている。

今の世の中、介護職などのハードかつ色々なスキルを要求される
職にいても月収十数万にも満たない人たちが大勢いるというのに。

それでも人生、生活、それなりに色々ありながら暮らしているというのに。

今の自分は、仕事しているのに完全引きこもりニートと何も変わらない、。
何もできない。何も変わらない。何も起こらない。嫌なアクシデント以外は。

全てのバランスが崩れた。生まれてから一切のストーリーが
バラバラになって収拾不能なまま意味消失した。

断絶と断崖。良し悪しは別に、どのようなストーリーも紡げない。
人生は、良くも悪くも、どちらかにせよ、意味が通れば、
良い方にでも悪い方にでも、一定の思考が成り立つような、
方向性、一貫性、物語的に意味が通るような、そんな秩序を
見出せない限り、混乱と焦燥と、もしくは忘却と諦念と痴呆とに
苛まれ、グッドエンドでもバッドエンドでもない、
描き損なったシナリオのごとく、誰にも記憶されないまま
「意味をなさなかったもの」として
記録に残らず消失するのみ。

否、消失どころかそもそも生まれてもいないと感じる。
良い意味でも悪い意味でも、意味を、歴史を、生きた痕跡を、
成り立たせられなかったのだ。

過去形で言ったが、これはもはや現時点で、未来に何の希望も
変化も改悪や改善も見出せないと、悟ってしまった、そこから
思考が抜け出せない、そもそも思考が回らない、もはや
思考が回っていた若い頃の残滓でかろうじて生きているにすぎない、
本当に、不要で、無意味な存在になり果てたのだという、
無慈悲なまでの確信が、心から離れない。

もはや自分の現実を直視できない。

無理。

無理。

無理。

あまりにも、酷い。
あまりにも、救いがない。

俺は、どこへ向かっているのだろう。
完全に見失った。