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放蕩騎士の徒然語り。


 ■ 2008/12/07 (日) 「そは得がたい黄金時代の幻影なりや?それとも浮世からの逃避の扉なりや?」


仕事をしていてわかったことが一つ。
私は、物事の負の側面を見つけることにかけては天才的な腕前を発揮する。

 早い話が「ネガティブ思考」ということだ。別にそれは今に始まったことではないが、今までは自分の能力や才に見切りをつけ、「無能な自分」を道化として演出するくらいの余裕はあった。
それが故に大学時代は「単純が故に迷わぬ者」としてそれなりに目をかけられておったのだから。
 だが……、ああ友よ、もはやその才は潰えたと見ゆる。
 今思い出すのは学園の時のことばかり。
 姫、楠、香魚、柴、お嬢、大王、妖斎、鉄仮面。貴公等のPNも作品も、振るった腕前も、よぅく覚えているとも。
 姫、貴女は軽口の天才で、キツいスケジュールの時も、形のよい唇からでる軽口で笑い飛ばしてくれました。
 楠、貴公は我等の中でも別格の腕前を持つ男で、賞賛と期待、そして嫉みを、一身に受け取っていたな。貴公の小説採点はいつも的確で、素人の我等にとっては実に助かった。
 香魚、貴女は来たその日から楽しい人間で、学中でもっとも酒を酌交わすのが楽しい女だった。メタルロックの好きな少女なぞこれまでついぞ見なかったからな。
 柴、貴公に私は迷惑をかけっぱなしだ。貴公の運営能力と企画能力がなければ、我等第二OB連は瓦解していたろう。
 大王、女慣れしていて洒落者の貴公、貴公の料理の腕前、コミュ能力、小説の腕前は私が手に入れたいとおもった正にその物だった。
 お嬢、可愛らしい笑顔と、バイオリンの腕前をもつ貴女、よく詩に行き詰まって強い酒をあおっていたのが思い出される。バーボンの瓶と共に眠る貴女の横で同じように倒れたのもいい思い出だ。
 妖斎、鉄仮面、両先輩、貴方方は私の持っていた独り善がりな正義を木端微塵に打ち砕いてくれた。はは、貴方方の御陰で私は随分議論好きになってしまったよ。



 ああ、今夜はやけに昔のことが思い出される。


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内容

めとろん なまじ黄金時代があると、うつになったり自殺したりする確立が跳ね上がります。人間の精神は落差に弱いのです。だからとことん貧しい国の子供の目が希望にかがやいていたりする。一生に一時期そんなに良い時代があったなんて・・・うらやましいわ。 (08/12/08 18:40)


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