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人生には必ず邪魔が入る。

疫病神が疫病神を連れてきました。
疫病神はかわいいワン子を連れていました。
ワン子の不幸を見逃せませんでした。
自分を終身刑とし、不幸を背負う代わりに
何とかワン子を救う事が出来ました。

 ■ 2023/08/01 (火) 【名もなき男の、ああくだらなき我が人生】  第七章 第三話 


【名もなき男の、ああくだらなき我が人生】

第七章 最後の青春

第三話 


この時代、自身の運命が変わる。
同居していた祖父のシである。つまり父方の父。激動の日本を生き抜いた祖父のシ。
人間はいつかシぬ、早かれ遅かれこの時にそれが訪れたのはそれが運命だったのだろう。
私にとっても………

季節はいつ頃だったのか、忘れてしまったが中学3年のこの時期で間違いない。
京都への修学旅行があった。
出発前に家族からお小遣いを貰った。両親を通して祖父からも
祖父へお礼を言いに言った。
一階の暗い部屋、竹か何かで作ったと思われる風情のあるソファでくつろぐ祖父。
「おじいちゃん、お金ありがとう」
そう言った。祖父も軽く返事を返した。

修学旅行から帰ると、祖父は命をひきとっていた……。
昔の人によくある事だか病院嫌いで病院にはほとんど行っていなかったらしい。
脳梗塞とのこと
眠るようにポックリと自宅で、誰もが羨ましがるような最期をとげたらしい。

生前に俺はもういつシんでも悔いはない、満足だ。と言っていたらしい。
享年80歳
2階でクラスメイトが馬鹿騒ぎしたせいで初めて祖父から叱責を受けた事もあった。
この区切りの80歳の頃だったろうか、祖父にお酒を酌した事もあった。
祖父が巨人を応援していたので父が巨人を嫌っていたが一緒に喜んでゴマをすった事もあった。
寡黙な人だ、その時代の我々子供に対して甘やかしたりする事はない。
だからこそ何を感じて自分達を見ていたのだろう。

別居の祖父の時とは明らかに違う、身内のシをある意味初めて感じた。
しかし、涙は出なかった。

そして家族に迎えいれた愛犬の命を私が引き継ぐ事となったのだ。
朝晩の散歩に餌やり、ずっと祖父がやっていたのだ。
はじめは犬を貰ってきた長男にその責務を負わせたはずだがすぐにやらなくなった。
両親は共働き、祖母には無理な仕事、次男もアテにならない。
ほっとけない気持ち、私が一番強かったはずだ。弟の面倒は俺が見る、そういって私が引き受けた。

それからの人生の選択、この愛犬に合わせて動く事となったのだ。
朝の散歩は父が行ってくれた。
私は夕方の散歩、毎日雨が降ろうと歩きたがる犬の為に1時間ぐらいは使ってあげた。
帰ってきてらまず犬にオヤツをあげ、その後に散歩、餌やり、病院も欠かさず行った。
何もやらない家族への苛立ちは加速する。数年後社会人になってからは腹が立ちすぎて餌代、病院代も自分の稼ぎで買うようになった。

子供は動物の面倒をすぐ見なくなる、そんな世間一般の通説みたいなものにもムカついていた。
毎日犬の面倒を欠かさず見続けた、いろんな事を恨みながら。



その時代に捧げるBGM 
森山直太朗 さくら
https://youtu.be/YfNAXY0BqsA





名前

内容

日記主 Σ(-`Д´-ノ;)ノ?! (23/08/01 16:03)
記入なし 自分は、子供時代、飼ってた犬の面倒は、見なかったですね。。。 (23/08/01 12:16)


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