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アラフィフ喪男の花粉症日記

この日記は、
中国山地にある小さな町在住の49歳の日記。

[悩み]
・冬は超冷え性、春は超花粉症、夏は汗かき。

 ■ 2011/01/10 (月) 浅井三姉妹は歴史の神に操られてた?


昨日、NHK大河ドラマ江を観ました。
大河ドラマを観たのは初めてです。

江とは、戦国を生きた女達の1人で、浅井三姉妹の末っ子。織田信長の妹・市の子供で、後の、2代将軍・徳川秀忠の妻です。
長女は茶々・後の、豊臣秀頼の母・淀君です。次女は初・京極高次の妻です。


私は、小学校の頃の昼休みは図書館で、学習漫画・日本の歴史を読んでいました。それで、日本の歴史に興味を持ちました。
高校は、世界史・日本史・地理のどれかを選択するようになっており、日本史を選択しました。
大学受験も日本史でした。日本史でなんとか合格できたようなものでした。他に受けた大学は、英語・国語の2教科で、日本史は無く、全て落ちました。

そんなわけで、私は日本史が好きでした。


でも、私は、大学受験の勉強をしてた時でさえ、浅井三姉妹については何も知りませんでした。
織田信長の妹・市は知ってたけど、市が、戦国の世でどんな人生を歩んだか全く知りませんでした。
市が浅井家に嫁いだ事も、市の娘・三姉妹についても知りませんでした。
知ってたのは、織田信長・徳川軍と浅井・朝倉軍が、姉川の戦いをしたことぐらいです。

学習漫画・日本の歴史に、豊臣秀吉の息子・豊臣秀頼の母として、淀君は出ています。でも、織田信長の姪とは知りませんでした。
江に至っては、何の知識もありませんでした。

豊臣家に嫁いだ長女・淀君と、徳川家に嫁いだ三女・江の争い。
それをなだめようと、2人の間で翻弄した次女・初。


浅井三姉妹について知ったのは、30歳・無職になってからです。
数年前からたまにテレビでしている、戦国に生きた女の特集を観たからです。


(戦国に生きた女・浅井三姉妹の運命、歴史ってドラマチックだなぁ)と思いました。

市は落城のさい、三姉妹に「浅井の血を絶やしてはならない」と言ったそうです。
私の血は、私で終えるのだろうな。女に相手にされない喪男だから。
ま、私のような駄目男の血など、残してもしょうがないが・・・。



浅井3姉妹の人生を思うと、
まるで、歴史の神が存在し、操られたように思います。
織田信長も、明智光秀の裏切りも、農民あがりの豊臣秀吉も、最後に勝った徳川家康も、
【ナポレオンも、ヒットラーも、リンカーン大統領も、リンカーンを暗殺したブースという男も、シーザーも、シーザー暗殺したブルータスも、キリストも】
歴史に彩りをつけるために、彼らは歴史の神に操られていたように思います。

この意見は、【星新一の手紙】に書かれてる内容であり、私は共感しました。


【「だが、歴史の神がなんでそんなことを・・・」
「いろどりをつけるためではないでしょうか。そうでなかったら、歴史もああドラマチックになるわけがない。考えれば考えるほど、じつにうまくできている。
この、もともと平凡きわまる人間たちには、とても描きあげることのできない絵巻物ですよ・・・」
ここで暗殺されることは、筋書きなのだろう。はなばなしい死が必要なのだ。自分のためであり、社会のためであり、将来において歴史を読む人々のためなのだ。】


手紙の内容を簡単に言えば、

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ある男が、絶え間ない努力によって、政府のお偉いさんになったが、
それは、【誰からかわからない手紙】によるものだった。どう人生を歩むべきかが、書かれた手紙だった。
初めて手紙を受け取ったのは、大学を選ぶ時。「自分のレベルより、遥に上の大学を受けろ」と書いてあった。男は、従わなければならない気がして、猛勉強をし、結果合格した。
「手紙のことは誰にも言うな。焼き捨てろ」と書いてあった。なぜだか、手紙の通りの人生を歩んだ。
「どの会社に入社すべきか!」「どの女と結婚すべきか?」「政治家を目指せ!」など書かれていた。

ところが、ある日、男は政策に迷った。男は、「どうするべきなのか?」を指示する手紙を待っていた。
すると、青年が来た。青年は男を暗殺するためだった。暗殺する理由は、【誰からかわからない手紙】によるものだった。男を殺すように書かれていた。青年も、手紙の通りの人生を歩んでいた。
子供の頃から、窃盗など犯罪を指示する手紙を受け取り、それに従って生きていた。

青年は、手紙に「手紙のことは誰にもいうな」と書いてあったが、これから殺す男に(死ぬからいいだろう)と思い、手紙のことを話した。
男は、(自分と同じだ)と思った。
青年は「手紙の送り主は、歴史の神だと思う」と言った。「歴史をドラマチックにするためだ」と言った。
男は、(俺の後を次ぐ者に、今頃、手紙が出現してるのだろう)と思った。
そして男は撃たれた。

シーザーの「ブルータスお前もか」と言う最後の言葉は、(シーザーも、誰からかわからない手紙の通りに人生を歩んだ。そして、「ブルータス、お前も誰からかわかない手紙を受け取っていて、その手紙に自分を殺すように書かれてたのか」と言いたかったのだ)と、

処刑されるキリストも、誰からかわからない手紙の通りの人生を歩んだ。キリストの最後の言葉「わが神、わが神、どうしてわれを見捨てたのか」の、どうして神がキリストを見捨てたのかは、(歴史を彩るため、華々しい死が必要なためだ)と、

思いながら死んだ。

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