一口にＣＡＤと言っても千差万別である。
基本的にＣＡＤの資格だけで就職には付けない。
例えば、情報処理の資格はスキルを表す目安になるが、
電気工事士のようにこれがなければソフトを組めないわけではない。
建築士の資格は以前からあるが、ウインドウズ９５が発売されたのが
１１年前、４０代の設計者は大学や専門学校でＣＡＤでなく、製図板の
扱いを習っている。
建築士や調理師の資格があれば、就職はし易い。
これは受験資格に実務経験が必要であり、勉強だけでは取れないからである。
なぜ、建築士に実務経験が必要か？
お客様とトラブルを起こすからである。
逆にソフトウエアの世界では資格があっても、実務経験がないため、
トラブルを起こす例がある。
さて、なぜＣＡＤが必要か？
１．ワープロと同様である。
一生懸命、万年筆やボールペンで文章を書いても、「ここにこの文章を追加して」
と言われれば、全面書き換えである。
昔の製図は青焼きが主流であったため、墨入れをした。変更は手間がかかった。
２．ＮＣデータとして使用
金型の機械は図面を見て、機械にデータを入力しなければならない。
ＣＡＤで書いた図面がそのまま機械に転送できれば、入力の手間がはぶける。
３．得意先の圧力
以前から設計込みで製作していたが、得意先から設計データを要求される。
従って、得意先と同じシステムを導入しなければならない。
新入社員に毎年、プリント板ＣＡＤの講習を受けさせたが、５週間で約１００万かかる。
そして、１年後に使える様になるとやめるのである。
求人でＣＡＤを要求するのは、以上のような理由である。
本当に必要な会社は○○社の××と限定される。
「設計が出来る」前提で「製図」のためにＣＡＤを使うのである。
単にお絵かきであれば、ＪＷ＿ＣＡＤがお勧め、これは建築用のＣＡＤであるが、
設計用と言うより、自分の家を建てたい人が間取りを大工や工務店に見せるために
使用する。
私は機械設計が専門でないので仕事でも使っているが、なれれば設計でも
使えるかもしれない。
no.14 茶菓 (06/11/03 19:17)