慢性骨髄性白血病(CML)は、数年前までは骨髄移植を受けない限り、50%生存率は3年6ヶ月と言われ、骨髄移植が唯一の治療法でした。しかしグリベック等の分子標的薬の登場以来、生存率は飛躍的に上がりました。
白血病の治療法は日々進化しているので、これだけ生存率が上がっているという情報が、なかなか採用担当者には伝わらないと思います。前向きに採用を検討している場合でも、採用担当者がご病気(CML)について一昔前の医学書等で調べてしまうと、平均3〜4年で急性転化すると思われてしまいます。まして図書館等へ行くと、骨髄移植ができない時代の古い医学書しか置いていなかったりして、余命3〜4年と誤解されてしまいます。
グリベック等の分子標的薬がうまい具合に聞き、フィラデルフィア染色体が減っていれば長期生存が期待できますので、その場合は医師に、長期生存ができる旨の診断書を書いてもらい、コピーでも構わないので応募する会社に出したほうが良いと思います。
疾病というのは、患者本人がいくら口頭で説明しても、医師の証明が無けれな社会からは信用されないのが現実です。採用というのは、人をお金で買う(金を支払う)わけですからね。保険金請求等の場合に診断書が必要なのと同じ事です。
http://www.cancernet.jp/acf/program/chronic-leukemiahttp://www.cancernet.jp/acf/program/chronic-leukemiano.2 ドクター (15/10/27 00:52)
就職の際の自己PRは正直にやるべきものですが、逆に「馬鹿正直も良くない」と言われています。
これは自己責任でやっていただきたい事ですが、応募先企業にご自分のご病気をつ与える事を「馬鹿正直」と判断し、病気を伝えないという事も検討したほうが良いと思います。
ましてCML慢性期なら、健康常態は健常人と変わりませんし、薬がよく効き白血球数等も安定いていれば、入社時の健康診断も「異常なし」という結果がでるかもしれません。
通院も月1回で土曜日OKの病院を探せば、土日休みの会社なら、会社に知られずに通院できます。
もし、グリベック等の分子標的薬があまり効いていない(抵抗性、不耐用)なら、思い切って骨髄移植を受け、完治してから就職する(それまではアルバイト等で社会経験を積む)という手もあります。
しかし、骨髄移植を受ける事によって逆に合併症等により生存期間を縮める場合もあります。また、骨髄移植は全身放射線照射や大量の抗がん剤投与を伴いますので、生殖機能喪失(男性不妊、子供ができなくなる)というデメリットもあります。
グリベックは薬価が高いですし、抵抗性または不耐用の患者さんは考えたほうが良いかと思います。
no.3 ドクター (15/10/27 01:16)
no.3の訂正
誤:病気をつ与える事を
正:病気を伝える事を
誤:抵抗性、不耐用
正:抵抗性、不耐容
no.5 ドクター (15/10/27 01:40)
no.2の訂正
誤:うまい具合に聞き
正:うまい具合に効き
誤:医師の証明が無けれな
正:医師の証明が無ければ
no.6 ドクター (15/10/27 02:27)
私は高卒なので新卒の就職活動の経験はありませんが、留年の理由を訊かれて、病気のことを話さざるを得ないのですね。
交通事故とかではダメですか?
私は今日、2社の面接を控えてますが、昨日、面接対策の指導を受けてきました。
あまり本当のことを言い過ぎない、マイナスなことは言ってはいけないと言われました。
ドクターさんの仰る通り、「馬鹿正直」はいけないということです。
3年ほど前、知人の大学の先生が、「『何であんな奴が?』というような奴が、たくさん内定取ってくる」と不思議がっていましたが、恐らく世渡りが上手いのでしょう。
それも長所・才能だと私は思いますが。
面識がなくても、信頼できそうな先生に相談してみられてはどうでしょう?
もし内定の出ないまま卒業したとしても、何らかの仕事をしながら中途採用で決めるのもありだと思います。
仕事をしながらというのは、職歴がなければ中途採用の世界では相手にされないからです。
優秀な方のようなので、塾の講師や家庭教師とか異業種であっても、卒業して数年であれば将来性を買ってくれる企業もあると思います。
私は病気で進路を棒に振り、悔しい思いをしました。
進路が決まらないまま高校を卒業したのは、クラスで私だけでした。
でも健康状態が良くなってからは、経済的にも完全に自立し、それなりの仕事に就いて、それなりの人生を送ってきました。
うつになってからは社会との接点も乏しくなり、職探しにも苦労してますが、高望みしなければ何らかの仕事には就けるだろうと思っています。
まだ若いあなたが生活保護なんて、ヤケになっていたとしても言うものではありません。
現状は投薬が必要でも、健康な人と同じ生活を送れているのだから、希望を持って。
若さは財産です。
可能性の宝庫です。
それだけで素晴らしい。
今は分からないと思いますが、15年後には理解出来るでしょう。
苦労や挫折は人間を成長させます。
反対にひねくれる人もいます。
試練をどう捉えるかはその人次第です。
no.7 ななこ (15/10/27 10:20)
疾病というのは、次の2つに分類する事ができます。
@ひとつは生活習慣病等の、自己責任による疾病。主に40過ぎてから発症する成人病と言われるものです。
これは食生活の悪さ(片寄った食事、糖分、脂肪分、アルコール等の摂取のし過ぎ等)、運動不足、休息不足等によるもので、自己管理の悪さが原因で発症するものなので、発症した本人に責任があります。
Aもう一つは、白血病等の人を無差別に襲う原因不明の疾病。
白血病は、発症原因が不明で、毎年数万人に1人が発症します。無差別に人を襲う病気なので、発症した人は、ちょうど数万人の群衆の中に飛んできた矢を、不幸にも受けてしまった一人なのです。したがって、発症した本人には何の罪も無く、発症した責任は本人には全くありません。それどころか、数万人の盾となって矢を受けてくれたのですから、数万人はその一人を全力で救わなければなりません。
ですから、健康保険の医療費負担割合も前者の@とAを分けるべきです。@は本人5割負担、Aは本人負担無し(ゼロ)が望ましい。
スレ主の疾患は明らかにAです。グリベックの薬代も100%健康保険から支払われてるべきです。これに関しては私としても提言をしてゆきたいと思っています。
企業の採用責任者は文系出身者が多いですし、疾病に無縁で無知な者が多いです。健康だから出世ができて採用責任者になれたわけですしね。しかも40過ぎの人が多いので、疾病=@生活習慣病=自己責任という先入観があります。つまり、病気になるのは自己責任(本人がだらしないから疾病にかかる)という考え方。白血病と聞いても、万人の身代わりとなって白血病を患った事など、これっぽっちも頭に無い。
スレ主の白血病(CML)とヘルニアは、どちらも大変理解され難い疾患です。ヘルニアになった事も無い人は、その痛みも解らない。
スレ主も頑張ってほしいと思います。慢性骨髄性白血病(CML)の慢性期は、「白血病」という診断名にはされてしまってはいるものの、白血病ではありません。白血病の前段階です。つまりCMLは、フィラデルフィア染色体出現⇒白血球数増加(慢性期)⇒急性転化と進みます。急性転化をして、初めて白血病の状態となります。前段階にもかかわらず、就職の際に「白血病」だなんて、馬鹿正直に言う必要も無いのではないかと思います。
「生活保護」と書かれていますが、生活保護は就労阻害要因のある人に支給されます。CML慢性期は、正社員就職は厳しいとしても働けな状態ではないので、申請しても却下されると思います。当面は生保受給は考えずに、何らかの職につく事を考えましょう。卒業後は少なくとも、グリベックの薬代位は稼がなければなりませんね。薬代の負担の問題に関しては私達が提言しますので、待っていてください。
no.8 ドクター (15/10/28 02:03)
>数万人の盾となって矢を受けてくれたのですから、数万人はその一人を全力で救わなければなりません。
本当にその通りですね。
この説明は理解しやすいです。
出来ることなら私も力になりたいです。
no.9 ななこ (15/10/28 10:43)
ドクターさん、ななこさん、お返事ありがとうございます。
省みてみると、確かに自分は馬鹿正直であり過ぎたと思います。
もう少し気を楽に持って、とりあえずは薬代の工面と言ったところから徐々にでも社会に受け入れられるように努力していきたいと思います。
また、
>数万人の盾となって矢を受けてくれたのですから、数万人はその一人を全力で救わなければなりません。
このお言葉には本当に救われました。
自分ひとりで気負い過ぎていたかもと思えるようになりました。
まだ親に迷惑をかけるかもしれませんが、少しずつ恩返しが出来るように、自分自身が良い方向に変わっていけれるよう頑張ってみます。
本当にありがとうございました。
no.10 腰痛持ち (15/10/28 13:49)