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ヒモと呼ばないで

9年ぶりに帰ってきました。誰か助けて。

 ■ 2004/01/09 (金) まだ一日


今風呂から出た。

石鹸がバスタブの下に入ってしまって難儀した。
予定よりも3分オーバーしてる。
急がなくちゃ。

それにしても、明日の休みまでまだ丸々一日仕事があるのか。

9時間拘束の8時間労働。
まさに「拘束」だ。
いや「梗塞」のほうが適当かな。

起きている時間のほとんどをバカみたいな制服を着てあちこちキョロキョロしながら過ごすなんて、ここにいると何をしているんだろうかと思う。

でも、これをしなければ他にどうするのか。

どうもしない。
「主夫」すればいいんだ。

でも「主夫」は一人じゃできない。

家族があって初めて成り立つ「仕事」だ。
そして今、俺の家族は俺があの制服を着ることを望んでいる。

家族の欲することに応えるのが主夫の仕事だろ。

俺は応えてる。
だから俺はまだ「主夫」だ。
絶対そうだ。
そうに決まってる。

!おっと、パンが焼けたみたいだ。
水筒にお茶も入れないと。

…でも、本当はこんな朝の日常茶飯をこそ、娘と妻のためにしてあげるのが「主夫」だと思っていたよ。

それを夫婦バラバラな出勤で、俺は今これを書きながら一人で昨日のコロッケをトーストに夾んで喉の奥に押し込んでいる。

娘は納豆とご飯と味噌汁を少しと野菜ジュースの朝ご飯だ。

妻は…。

知らない。
あいつ何食べたんだろう。
大丈夫かな。

…主夫失格だな。



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 ■ 2004/01/09 (金) あと一日


「彼」、現れず。
静かな一日。
子供がケガをしたり、本社から巡回が来たり、保安さんとの連繋巡回…など、細かなことは色々あれど、特筆すべきことは何も無し。
無事、業務を終える。
ストレスは極めて少なかった。

「ツマミ」がちゃんと10まで回って、その後に目盛りにセットできた感じ。
期待通りの火加減。
こんがりきつね色。

本当なら、毎日こうなるはずなんだ。
明日も、今日のようならかなり楽だ。

しかし、だ。

でも、キャッチャーが、マウンドに上がっている違和感が消えた訳じゃない。
本来のポジションでプレー出来てないことには変わりはない。

ただ、めった打ちにされないだけ、よかったということ。
「俺のせいでチームに迷惑がかかる」のは、それがどんなチームでもやっぱり嫌だから。

そして、何だかんだ言いながらも、職場という新たな「チーム」には段々馴染んできている。
でも、そこは俺の不得手なポジション。
持てる力を全て発揮しても、たかが知れている。

一方、家庭という「チーム」では、俺はレギュラーを外された形。
常時出場のスターター「主夫」を追われてしまった。
しかし、出場機会は減るも、自分はまだまだやれると信じている。

そして現状では、この「2点」のバランスを取ることが重要だが、上記の通り、「家庭」よりも「職場」の方に偏りが生まれつつある。

そこで「3点」目だ。

明日一日行けば、明後日は休み。

そこで、行動に出よう。
放送大学の願書を作成して、提出するんだ。

どんな些末なものでも、自分が好奇心を持てる「興味」を消さないようにするんだ。

そのうちの一つが「日本について、もっと知りたい」ということ。
「学生」という身分を手に入れることで、脇を固めよう。

後一日だ。

3点になればバランスが取りやすくなるに違いない。
そうに決まってる。

後一日。
後一日で、俺は3点目の支点を手にするんだ。


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 ■ 2004/01/08 (木) 誰か


カーテンを引かなければ、日の光で画面がよく見えない。
それくらい今日はいい天気だ。

逆方向へ歩いていけば、職場に行くのとほぼ同じ時間でいつもの丘陵に着く。
IDカードをスキャンする必要もなく、いつものように迎入れてくれるはずだ。

誰か一緒に狭山丘陵に行かないか。
ガイドするから。
濃すぎるかもしれないけど、烏龍茶もあるし。
今日なら、本当にトトロに会えるかもよ。

後1時間04分ある。
まだ間に合うよ。

誰か行かないか。


名前

内容



 ■ 2004/01/08 (木) 必然と偶然の間


帰ってきた。

今日も小さいミスはあったが、なんとかやり過ごした(と思う)。
今、こうして家に帰ってきて、疲れがあまりないことに不思議な感じがする。

それが出来たのは今日のパートナー、Aさんのおかげ。
彼はこの施設と、その警備上の業務ほぼ全てを把握している。

今日は警備室内の警報機/制御板と実際の場所を相対させて、それが発報したら、実際にはどこにどんなトラブルが起きているかを説明してくれた。
実に分かり易い。
これで明日から警報機が発報しても、今までよりは多少気後れしなくなるかもしれない。

他の、特に一番こなれた(?)やり方をしているBさんに付くと、「音消して!」というその場限りの指示と、いきなり「どこ!何が起きた!」という、俺には未知の領域の質問が飛んでくるだけだ。

彼といるだけで変に緊張して、体に力が入ってしまう。

「不安状態KEEP⇔ハプニング」というループだ。

それに対して、Aさんの場合は、事が起きるまでにある種の「間」がある。

「リラックス(知識の補充/出来る事と出来ない事の確認)⇔ハプニング」なループ。

結果に差が出るのは必然かも。

警報機が発報したり、忙しい時に限って面倒な問い合わせがあったり…しないときには、事務的な書類の処理をするのだが、これが本当に多い。

時間、署名、ハンコ、チェック…を何度書き込むだろうか。

Aさんの場合、それは仕事を覚える上で、優先順位の下位と考えているようで、最重要なもの以外は「徐々に覚えてくれればいいです」ということで、それよりも差し迫った重要事項を繰り返し経験できるようにしてくれる。

Bさんは、違う。

「未だ書いてないの?!」

書いたことないんです。
わかりません。

でも、入って間もない気弱な俺はそう言うのが苦手だ。

で、「すいません」。

…これを一日繰り返す。

結果、今日のようにほぼ無事に家に生還出来るのは、決まってAさんか隊長と組むときだ。

そしてシフト表によると、明日から15日まで、俺はBさんと組む日は一日しかない。

必然的に失敗する可能性が低くなることが見込める期間だ。
この期間に、ここまでの段階を覚え込んでしまえたら、後々楽になると思う。
っていうか覚えて当然だ。

しかし、だ。

俺はまた、はち合わせしてしまうだろう。
彼、「マーフィー君」と。

実は「なんとかやり過ごした」と自分で言っている、今日のような日でも、2回も呼んでいる。

大事には至らなかったが、「なんでここに!」「どうして今なんだ!」ということが最悪のタイミングで起きる。

最悪を予想して動いていても、事が同時に3件も起きれば、もう対処しきれない。
人員削減で、最盛期の半分の人員で同じ仕事をやらざるを得ない状況で、1つでも間の悪いことが起きれば、もう後にしわ寄せを与えてしまうほど一つ一つの仕事に余裕がない。
俺にとっては、その「手順」は遊びがなく、同時に予想以上に繊細なものだ。

正確に「1」や「2」という繊細な目盛りに合わせるには、俺の旧式の頭は一度その「ツマミ」を「10」まで回さなければならない。

しかし、「ツマミ」は未だ一度も「10」まで回ったことはない。

「6」や「7」の段階で、彼と彼が「ツマミ」を止めてしまう。
結果、「だいたい1」「2…として扱っても問題ないとは思う」という仕事になってしまう。

だから、後味が良いはずはない。

そして、そのうちの一方の彼とは、明日から顔を合わせない。

果たして、他方の彼はどうか。







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 ■ 2004/01/07 (水) 行きたくない


後55分で、仕事に出かける。
行きたくない。

今、頭の中で仕事の流れをイメージしてみても、本当に大雑把にしか思い出せない。
レガースにマスクを付けたまま、キャッチャーの投げ方でピッチングさせられるんだ。
その揚げ句、フォアボールを連発し、仕方なくストライクを取りにいくところを狙い打ちされてKOされる姿が目に浮かぶ。

このままここでキャッチャーさせてくれればいい仕事する自信あるのに。

あと54分。
行きたくない。


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 ■ 2004/01/06 (火) 連休最終日


連休2日目にして、最終日。

少し早く起きて、いざというときのためのご飯のまとめ炊きをする。
それを冷凍できる温度にまで冷ますのに時間がかかり、「専業」のままなら、こんなことする必要もないのにと思うと、残念、というより怒りに近い感情が湧いてくる。

でも、少し先までのメニューを、大雑把にでも、バランスや費用を考えながら決めていく作業は楽しい。
少なくとも、必ずしも紳士淑女ばかりとは言えない環境で「警備員」をするよりはずっとましな事は確かだ。

午後から、丘陵へ散策に出かける。
本当に久しぶりな感じがするが、最後に行ったのはいつだったか。
そんなに時間は経っていないはずだけど、なんか、もう思い出せないよ。

果たして、八国山は、その落葉樹のほぼ全ての葉が落ちきっていた。
その風景はもちろん悪くはないのだが、「専業」のままなら、その「変わり目」を連日味わえたのにと思うと、残念、というより怒りに近い感情が湧いてくる。

それでも、「冬」そのものの獣道を歩き回り、一汗かく頃になると、普段、というより「本当の」俺に還っていくような気がしてくる。

少なくとも、不特定多数が一日中出入りする鉄筋コンクリートの建物の階段を、行ったり来たりするよりはずっとましな事は確かだ。

明日の今頃は、「行ったり来たり」どころか走り回っているだろう。

そして、また段取りを間違えたりするのか。

里山で転んでも、山に迷惑はかからない。
俺の穿き込んだカーゴパンツとフリースの手袋が汚れるだけだ。

でも、「仕事場」は違う。
そうはいかないんだ。
どうしても自分以外の誰かに迷惑がかかる。

自分が生き生きしていられる世界から何故か追いやられ、不得手な場所で慣れない仕事を仰せつかった揚げ句、こんなに嫌な気持ちになるなんて。

残念、というより怒りに近い感情が込み上げてくる。

俺は知ってる。
この職場でも、毎日見てる。
「怒ってる」男のうち、「義」に適った理由でそうする者が、そんなに多くないことを。

そして、俺が「怒り」を感じてる理由も、まさにそれに適うわけもない。

「主夫」でいたいのにいられない、なんて理由でいくら怒っても無駄なんだ。
自分が欲する環境を自分で作れない男は「無能」で、おしまい。

また明日から、キャッチャーが「肩がいいから」という理由でピッチャーをやらされる毎日が再開する。

どうやって抑えろっていうんだ。



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 ■ 2004/01/06 (火) 連休初日/カワイー


今日、明日は休み。
働きだして初の連休だ。

しかし俺はどういう訳か、いつもより2時間も早く職場に向かって走っていた。
それは、昨日の仕事がどうしても気になったから。

段取りを間違えはしたが、途中、自分でそれに気付いて、結果的にはいつもと同じになっているはず。
しかし、「もしかしたら気が付いていない問題が他にあるんじゃないか」という気持ちが治まらず、手ぶらで行くのも気が引けたので、途中でHOTのペットボトルのお茶を人数分買い込んで、恐る恐る職場に行ってみた。

果たして、そこにいたのは隊長が一人。

まさに「はぁ?」という表情から一変、事情を話すや否や、彼の表情が見る見る解けて、お互いにそれぞれ違う意味で安心し、同じ苦笑いを交わす。

「特に問題はなし」「(お茶を見て)そんなに気を使わないで下さい」とのこと。
よかった。
これで連休を安心して過ごせるよ。

早速、家族3人でお出かけした。
行き先はまたしても、川越。

久しぶりに喜多院にお参りして、境内でテキ屋さんのお好み焼きを食べ、その時、東屋で弁当を落とした小学生くらいの女の子にあんパンをあげていい人ぶって、いい気分のまま知人を尋ね、菓子屋横丁の玉力製菓で手作りの飴を買って、QBハウスで髪を思い切り短くした。

娘と一緒だと神経を使うが、それは「疲れる」という事だけを指すわけでは決してない。

今日もいつもの知人宅で、ネコと犬の間をシャトルのように行ったり来たりで、大喜び。

唯一、はっきり発音できる言葉を連発。
俺も輪唱のように言葉を重ねる。

「カワイー」、「可愛い」

俺は敢えて赤ちゃん言葉を避け、意識して大人の発音で続けた。
その方が「手本」として適当だと思うから。

娘と妻は先に帰り、俺はクレアモールと呼ばれる長い長い商店街を久しぶりに歩いてみた。

何気なく「LOFT」に入ると、ある商品に目が止まった。
それは「トトロ」のぬいぐるみ。
一頭(一人?)だけ、「待ってたよ、遅かったね。」と言わんばかりにそこにいる。

狭山丘陵には「トトロの森」と言われてる所が幾つかあり、いつもの八国山にはないが、鳩峰山にはその2号地がある。

反射的に手に取りレジへ。
「プレゼントでお願いします」

急いで帰って、すぐ娘に渡した。
「今度は本物を探しに森に行こうね」
彼女は大はしゃぎで、強く抱っこしたまま、部屋を駆け回る。

俺はその上から彼女を捕まえた。
トトロ、娘、俺と、まるでロシアのマトリョーシカのような形になる。

「カワイー」
その瞬間、俺の腕の中で彼女がこの言葉を発した。
俺の初給料でのプレゼントに、これ以上ないお礼だ。

俺は同じように彼女の言葉をなぞった。

今度は彼女の発音そのままに。
自分の感情に素直になる素晴らしい「手本」に従って。

カワイー!


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 ■ 2004/01/05 (月) ミス


「○○さん、ちょっといいですか。」

職場へ着くや否や、いつもは明るいAさんが苦い顔で近づく。
昨日の〆の仕事で、重要度が下の下と、下の上くらいのミス、3点の指摘。

どうでもいいものと、ほんのちょっとだけやばかったものの一つは、確かに俺にも非はあった。
しかし、残りの「下の上」については覚えがない。

指示を受けて、その通りにしただけだ。
はっきり言って、その指示を出した人に問題があったと思う。

そして、その当事者が、今、俺の真ん前にいる。
そんな状況で、「Bさん、あそこは★@♯ΨΩ〒だって言いましたよね。」とは言えないんだ、俺は。

結果、俺は評価を下げることになったようだ。

そして、今日はその人と一日ずっと一緒。
一日中、「この人のせいで」的な気分に取りつかれる羽目に。

それでも、75歳のおじいさんの万引き犯が、警備室で威張り散らした揚げ句、逃げようと下手な芝居を打って、ベテランの保安員さんや警察官をも呆れさせたこと以外は、穏やかな一日だった。

ところが、最後の最後に、やっちまった。

もはや誰のせいにもできない、正真正銘、俺のミス。

まぁ正確に言えば、業務的にミスになる寸前で、何とかそれに気が付いて、事なきを得たんだけど、仕事の段取りを壊し、Bさんの足を引っ張ってしまったのは確か。

日中は、「Bさんさぁ、もうちょっとちゃんとやってくれよな」なんて思っていたのに、仕事が立て込んでくると「これ、お願いします」じゃ、どうしようもないな。

おまけにBさんは、少し嫌な顔もしたが、それでも素早く俺をカバーしてくれた。

Bさんの不手際の被害者のような気分でいた一日が、最後の最後で加害者の気まずさに取って代わってしまった。

っていうか、まだろくに仕事も分からないのに、一人前な顔して人のミスを被ってやったなんてのが、そもそも思い上がりなんだよな。

身の程知らずだよ。
きっと朝に指摘された件も、俺の聞き間違いが原因だったんだろう。

Bさん、ごめんなさい。
お疲れ様でした。

またよろしくお願いします。


名前

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 ■ 2004/01/04 (日) 誰か


今日はいい天気だ。
逆方向へ歩いていけば、職場に行くのとほぼ同じ時間でいつもの丘陵に着く。
IDカードをスキャンする必要もなく、いつものように迎入れてくれるはずだ。

誰か一緒に狭山丘陵に行かないか。
ガイドするから。
濃すぎるかもしれないけど、烏龍茶もあるし。

後25分ある。
まだ間に合うよ。

誰か行かないか。



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 ■ 2004/01/04 (日) 不随意


自分の中に、どうしようもない生き物がいる、といつも感じてる。
間違いなく自分でありながら、姿を一度も見たことのない「敵」だ。

それを何と呼んでいいのか、しばらく思い出せなかったが、今思いだした。
「不随意」だ。

「手を動かす」とは言うが「血液を流す」とは言わない。
「走ろう」と思えば、それに従うことは難しくはないが、「肝臓をもっと働かそう」と思っても、そうはなかなかいかない。

自分で容易にコントロール出来るものだけを「自分」として考え、そうできないモノは「自分ではない」としてしまう。

こうして、「自分ではないモノ」は、潜在的な「敵」になる。

でも落ち着いて考えてみれば、コントロールし切れないからと言って、自分の心臓や血液や、神経が自分の身体の大切な一部で、それも「自分自身」である「目」や「手」を自在に使うためにも不可欠のモノであることはすぐに分かることだ。

つまり、この「潜在的な敵」も実は「自分自身」であって、「コントロールできないこと」を受け入れる精神状態ならば、まさに全身全霊で人生を生きられる、ということだ。

ああ、すっきりした。
やっと思い出せたよ。

しかし、だ。

そう簡単にこの難敵と和解して、「制御不可能」な世界とお付き合いなんかできないんだよね。

特に俺みたいな無能な男には、この「コントロール出来ない事」が沢山あるんだ。
それを「受け入れる」なんてしてたら、あっという間に社会に嬲り殺されてしまうよ。

そこで「闘う」か「逃げる」か、の選択だ。
俺が選ぶのは、当然、後者。

そこで、時々勘違いする。
「闘わない」という共通点だけを以て、「受け入れる」と「逃げる」を同じ事だと思ってしまう。

全然違うんだよね。

前者は「自由」を感じ(何かで読んだだけだけだからわからんが)、後者は「虚ろ」な時間しか感じない。

確かに俺は自由で生き生きなんかしてない、虚ろな時間を生きてる。
別にいいと思ってないよ。

でも「闘う」のも「受け入れる」のも難しすぎるんだよ、俺には。
逃げるしか出来ないんだ。

生きている以上、コントロール仕切れなくても、心臓や神経や腎臓から逃げられないのと同じように、人生のリスクからも逃げられないと頭ではわかっていても、ダメだ。

立ち向かえない。
受け入れられない。

そんなこと出来るもんか。
恐いよ。



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