このままでは、あなたは這い上がれない!
■ 次の会話をしている母と娘のいる家庭は、どの階級に属するだろうか?
娘「ママ、私のヴィトンのバッグ見なかった?」
母「シャネルのなら、タンスの中にあったわよ」
娘「シャネルはこの前使ったわ。だから、今日はヴィトンのバッグにしたいの」
この家庭は下流 lower である。上流 upperなら、けっしてこんな会話はしない。なぜだかわかるだろうか? いまや、「下流社会」は日本だけでなく、世界規模で形成されている。そして、多くの人々が「下流転落」 sinking to the bottom に怯えている。
■本書は『新円切替』『「国家破産」以後の世界』に続く完結編であり、今後の日本社会の有り様が、格差のひらいた「新・階級社会」になることを示唆するものである。それはつまり、9割の人々が下流転落する「這い上がれない未来」 never-climbing society だ。しかし、このような社会を自分にとって好機と考えるか絶望ととるかはあなた次第だ。こうした社会でわれわれはどう生きていくべきなのか?
今後は、いま以上に格差がひらいた社会になる。国家破産が起ころうと起こるまいと、それは必ずやってくる。はたして、あなたはこの流れに飲み込まれてしまうのか? それとも、それを回避できるのか?
投稿者 : 記入なし 日時 : 06/01/08 18:06