団体信用生命保険の審査を受ける際には「告知書」と呼ばれる書類の提出が必須となります。通常の生命保険の加入と同じく、記入日現在の健康状態を申告するもので、審査は銀行ではなく、それぞれの金融機関が提携している生命保険会社が担当します。
国内の生命保険会社だけでなく、最近では外資系の生命保険会社も見かけるようになっていますが、告知書の内容はほぼ同じです。
実際に記入が求められる項目は下記の通りです。
@3か月以内に医師の治療・投薬をうけたことがあるか
A過去3年以内に下記の病気で手術をうけたことまたは2週間以上の期間にわたり医師の治療をうけたことがあるか
狭心症・心筋梗塞・心臓弁膜症・先天性心臓病・心筋症・高血圧症
脳卒中(脳出血・脳こうそく・くも膜下出血)脳動脈硬化症・精神病・神経症・てんかん
自律神経失調症・アルコール依存症
ぜんそく・慢性気管支炎・肺結核
胃潰瘍・十二指腸潰瘍・潰瘍性大腸炎
肝炎(肝炎ウイルス感染を含む)、肝硬変・肝機能障害・すい炎
腎炎・ネフローゼ・腎不全
緑内障・網膜の病気・角膜の病気
がん・肉腫・白血病・しゅよう・ポリープ
糖尿病・リウマチ・こうげん病・貧血症・紫斑病
B以下に該当する事項があるか
左右いずれかの視力が矯正しても0.2以下
聴力、言語、そしゃく機能の障害
背骨(脊柱)の変形や障害
これらの質問に、まず「はい」「いいえ」で回答し、それぞれの内容について詳しく記入することが求められます。
次に、病名や怪我の部位、病気や怪我の時期を正確に記入しましょう。手術や入院の有無もきちんと申告してください。
さらに、その病気や怪我が「完治」したのか「治療中」であるかも重要です。高血圧症、糖尿病肝臓に関する病気の場合には、直近の数値を記入する欄がありますので、最新の検査結果の数字を記入しましょう。
保険会社は病気をきちんとコントロールしているかも見ています。
保険会社は病歴があっても、病気をきちんとコントロールできていれば、審査にOKを出すことがあります。審査をパスするために、病歴を隠したり、曖昧な記載にとどめたりすることは絶対にやめましょう。
例えば、高血圧症などは放っておくと心筋梗塞や脳梗塞など、様々な病気の引き金になることの多い健康リスクが高い病気とされています。しかし、きちんと薬を飲んでいれば数値をコントロールすることができる病気でもあります。保険会社の審査においては、高血圧症と診断されているにも関わらずきちんとした治療をしていない状況の方を問題視するようです。
no.4355 記入なし (23/07/27 13:37)